アンコンジャケットを着こなす3つのポイント!春夏秋冬活躍できるコーデも紹介
目次
アンコンジャケットは〇〇な人におススメ!
アンコンジャケットは固くならずジャケットスタイルを楽しみたい人におすすめです。
なぜならかっちりした印象が強い通常のジャケットとは異なり、肩パッド・芯地・裏地がついていないため、柔らかく軽快な印象になるのがアンコンジャケットの特徴だからです。
このような副素材がついていないことで、ジャケットに柔らかさが生まれます。
ラフにジャケットを羽織りたい人にとってアンコンジャケットはうってつけのアイテムです。
季節別!アンコンジャケットの着こなし術
幅広い着こなしができるのが利点のアンコンジャケットですが、季節によってどんなものを合わせるのがいいのか、トータルコーディネートで解説します。
春夏のコーデ
春夏のおすすめコーディネートは「リネンのアンコンジャケット×リネンのテーパードパンツ×レザーシューズ」です。
リネンはカジュアルさが強いので、上下で色を統一してセットアップ風にし、綺麗にまとめるといいでしょう。
インナーはカットソーを合わせ、軽やかに仕上げてみて下さい。
ただ、インナーはカジュアル見えしすぎないようにリブの細いものを選ぶなど、細部にこだわるのも大切です。
春夏はアンコンジャケットが大活躍する季節です。
この時期にいろんなコーディネートに挑戦してみてください。
秋冬のコーデ
秋冬のおすすめコーディネートは「ウールのアンコンジャケット×ハイゲージニット×ウールのテーパードパンツ」です。
ウールのジャケットはきちんと感があるので、あえて上下別の色味のセパレートのものを合わせることで、きまりすぎない抜け感を演出しすることもできます。
インナーはニットにするとより秋冬らしい装いに仕上がります。
秋冬は中に着こむこともあるので、ジャケットが軽く動きやすいととても便利ですね。
アンコンジャケットとは?
アンコンジャケットとは、「非構築的なジャケット」を意味するアンコン・ストラクテッド・ジャケットの略です。
通常のビジネススーツが構築的なジャケットとすると、それとは正反対の作りです。
では非構築的なジャケットとはどんなものなのか、アンコンジャケットの歴史から特徴まで詳しく説明していきます。
歴史・由来
アンコンジャケットの歴史は2つのルートがあります。
ルート1.アルマーニに作られたアンコンジャケット
ルート2.南イタリア「ナポリ」発祥のアンコンジャケット
それぞれにどんな歴史があるのか説明します。
ルート1.アルマーニに作られたアンコンジャケット
アルマーニといえば、いまや有名なハイブランドとなった「ジョルジオアルマーニ」を作り上げた人物です。
1980年代、構築的なスーツを身につければ誰でも男らしい体型補正ができるという風潮があり、それが主流となっていました。
しかしアルマーニはその考えと反対に、スーツによって作られた美しい体型よりも、男性の肉体美をそのまま表現できるスーツがあるのではないかと考えていました。
そこでブランド「アルマーニ」でジャケットを展開の1つとして、非構築的なジャケットを作り出したのです。
これがアイコンジャケットとして広く知れ渡った1つのルートです。
ルート2.南イタリア「ナポリ」発祥のアンコンジャケット
スーツ発祥の地・南イタリアのナポリは、地中海に面した温暖な気候です。
ナポリは昔から観光地として有名で、富裕層がバカンスに旅行に来ることも多くありました。
そんな富裕層が、バカンスでも1枚で楽に着られるジャケットとして登場したのが、堅苦しさのないアイコンジャケットです。
どちらもそれぞれ別の経緯で作られましたが、最終的には副素材を除いたアンコンジャケットという形になりました。
アンコンジャケットの特徴
アンコンジャケットの特徴は、通常のジャケットと違い、肩パット・芯地・裏地がついていない点です。
肩パット・芯地・裏地がないことで見た目の印象はカジュアルに、堅苦しさがないので楽に羽織れる利点があります。
副素材がついておらず、使われる素材も幅広いため、春先から夏場まで楽しめます。
普段着ているジャケットと併用し、ジャケットスタイルに幅を利かせられるのです。
ポイント①:重すぎず、軽すぎない絶妙なラフさ
アンコンジャケットの持つ絶妙なラフさは、どこから生まれるのでしょうか。
・スーツとの違いや、アンコンジャケットに合う素材という点から考えてみましょう。
スーツとの違い
スーツとの違いは2点あります。
1つ目は「特徴」でも説明しましたが、一般的なスーツにある肩パット・芯地・裏地がないという点です。
その代わりに前見頃に極薄の芯地がついており、大見返しという仕上げで仕立てられています。
大見返しとは、表地が裏地まで引き延ばして作られているもののことです。
大見返し仕立てのおかげで、薄地でも見栄えがよく、通気性がいいので夏場など暑い時期にも着やすいのがメリットです。
2つ目の違いは、肩パッドがない代わりに肩のつなぎ目に「雨降らし(マニカカミーチャ)」というギャザーが施されています点です。
ギャザーが入ることで、着用したときに肩に沿うような立体感が出て、肩を動かすのも楽になるのが利点です。
このような細かなディテールの工夫と再構築が、重すぎず軽すぎないアンコンジャケットの絶妙さを表現しています。
アンコンジャケットと相性の良い素材は?
アンコンジャケットと相性の良い素材は、
・コットンやリネンなどのざっくりとした織りの生地
・柔らかく体のラインに沿いやすいニット素材
の2パターンに分けられます。
素材のカジュアルさが、アンコンジャケットの持っているラフさに適しており、通常の芯が入ったジャケットでは表現できない質感が出すことが出来ます。
コットンやリネンの場合、アンコンジャケットに仕立てると素材の持つ軽やかさが際立ちます。
またニットは編みの落ち感がアンコンジャケットらしいリラックス感を引き出してくれます。
それぞれまったく違う印象に仕上がりますが、通常のスーツでは出せない雰囲気を楽しめます。
ポイント②:機能性が良い
アンコンジャケットが作られた由来からも、しっかり目的を持って作られたことがわかるかと思います。
着る際の目的がはっきりとしていたからこそ、機能性がとても優れているのです。
アンコンジャケットの機能として特徴的なのが、以下の3つです。
軽くて動きやすい
副素材がついていない分、重量が軽いので着た際のずしっと感がなく動きやすいです。
重量感以外にも、圧迫感がないため肩こり防止にもなります。
在宅ワークでの仕事の際は、ストレスフリーに過ごすためにもアンコンジャケットを取り入れて楽に過ごすのもいいですね。
涼しい
アンコンジャケットは裏地がなく通気性がよいので、涼しく着られます。
素材も通常のスーツだとウールでできているものが多いですが、リネンやコットンなど季節に合った素材を選びやすい為、より快適に過ごせます。
夏場のビジネススーツにはもってこいですね。
オンオフ兼用しやすい
テーラードジャケットであるものの、見た目の堅苦しさがないのでカジュアルダウンしやすいです。
オンオフに合わせたコーディネートが楽しむことが出来るのもアンコンジャケットの魅力の一つです。
このように、アンコンジャケットは機能性が高く、ジャケット生活をより快適にしてくれます。
ポイント③:幅広いシーンで活躍する
アンコンジャケットの着用シーンとして
・ビジネスシーン
・カジュアルシーン
の2つに分けられます。
シーンごとにどんな着こなしの工夫が必要なのか、詳しく見ていきましょう。
ビジネスシーンにおすすめのコーデ
ビジネスシーンでは「ネイビーのリネン素材アンコンジャケット×水色のシャツ×チノパン×ブラウンのレザーシューズ」のコーディネートがおすすめです。
パンツもコットン素材にし、ジャケットの質感を合わせることでバランスをとることが出来ます。
色合いは重くならないことを意識し、パンツや、靴をベージュなどのブラウン系にして全体的に明るいトーンで統一するといいでしょう。
ネクタイ、チーフ、レザーシューズなどのビジネスシーンでは必須の小物で、きちんと感は残しながら、軽やかな着こなしで春夏に着やすい装いに仕上げることが出来ます。
カジュアルシーンでおすすめのコーデ
カジュアルシーンでは「ニット素材のアンコンジャケット×カットソー×デニム×スニーカー」のコーディネートがおすすめです。
オフの日は楽でかしこまらずにいたい、という気持ちを全面に出し、インナーはカットソー、足元はスニーカーで動きやすさを重視してみてはいかがでしょう。
ラフさを重視したコーディネートでもアンコンジャケットを羽織ることで、大人らしいエッセンスを加えたコーディネートに仕上げることが出来ます。
アンコンジャケットのデメリット
ここまではアンコンジャケットのよさ紹介してきましたが、副素材がついていないことによるデメリットもあります。
ここではデメリットを3点説明していきます。
しわが入りやすい
裏地がついていないので、しわが表地に出やすいです。
特にコットンやリネン素材を使っている場合、しわが入りやすいので畳んだままにしたり、椅子に掛けたままにして放置するのは避けた方がいいです。
できるだけしわが入らないように、ジャケット用のハンガーに掛けておくと安心です。
もし、しわが入ってしまったときは、アイロンやスチーム掛けをしてしわをとっておきましょう。
着る際に滑りが悪い
キュプラなどのツルツルした裏地がついていないため、着る際に滑りが悪いです。
特に腕を通すときはジャケットと摩擦が起きやすいので、滑りの悪さを感じやすいと思います。
予防策としては、インナーをつるっとした素材のものにすることです。
例えば、コットンのインナーを選ぶ際には、肌触りがざらっとしたものだと摩擦が起きやすいので、滑らかな肌触りのものを選ぶようにしましょう。
型崩れしやすい
裏地・芯地がない分、型崩れしやすい面もあります。
肩の位置が合っていないハンガーを使ったり、重いリュックを背負うと型崩れしやすいので注意してください。
型崩れ予防のためにで、ジャケットハンガーを使うことはもちろん、ジャケットに負荷のかかるような重いものを持たないようにすることです。
負担がかかるリュックではなく手持ちのバッグを使い、ジャケットのポケットに物を入れることは極力避けましょう。
少しの気遣いで、ジャケットの型崩れを防げますよ。
まとめ
アンコンジャケットの由来・おすすめポイント・コーディネートを解説しましたが、いかがでしたか。
固くなりすぎないコーディネートにしたいときや、リモートワークでのコーディネートにアンコンジャケットは大活躍します。
今まで取り入れていなかった人も、ぜひこの記事を読んで自分に合ったものを探してみてください。
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