STYLING GUIDE

ネットでオーダースーツが購入できる!メリットとデメリットを解説

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監修:杉原一臣(新宿南口店 エリアマネージャー) / 投稿日時:2018.08.06 17:42:27

ビジネスマンの憧れのスーツといえば、こだわりと着心地を追求したオーダースーツです。有名テーラーでの注文はステイタスの証とまでいわれていますが、時代の変革とともにオーダースーツにおける新常識が確立されつつあります。それはネットでオーダースーツを注文すること。全国どこからでもネット購入が可能になり手軽になったのです。これまでは必ずテーラーに出向いてオーダーしていたのが、オーダーの種類によっては自宅でネット注文ができるのです。今回はネット購入でのメリットとデメリットを解説します。

ネットでスーツをオーダーする際の流れ

ブランドやお店のWebサイトにアクセスをし、まずスーツに使う生地を決めます。(事前にどんな季節にどのような用途で使用するのかを、きちんと決めておくことが大切。)生地の素材感や仕立てた際の雰囲気がわかるように、生地のアップ画像や出来上がりイメージのスーツ画像を見て参考にしましょう。生地を選んだらスタイルを決めます。スタイルとは、スーツのシルエットのことです。タイトにするかゆったりめにするか、ウエストは絞るかなど、お店が用意しているスタイルから好みのシルエットを選びましょう。


次に、ラペルの太さや形、ボタンやポケットの種類などのディテールを決めます。ディテールは生地の色やスタイルに合わせて選ぶと統一感が出るのでおすすめです。ディテールによりスーツの表情が変わりますのでこだわりポイントにもなります。最後に採寸をしてから入金を行えば注文完了です。製造、仕上げを経て、完成したオーダースーツが宅配で納品されます。お店によってプロセスに若干の違いはありますが、大まかには上記の流れで進んでいくことがほとんどです。

ネットでスーツをオーダーするメリット

ネットですべてのプロセスが完了するオーダースーツには、これまでのオーダースーツにはないメリットが3つあります。「店舗に足を運ぶ必要がない」、「いつでも注文が可能」、「価格が抑えられる」です。ここではこのメリットについて詳しく見ていきましょう。


 


「店舗に足を運ぶ必要がない」


従来のオーダースーツは、来店したうえで採寸を行い、生地やボタンなどディテールを選ぶ必要がありました。しかし、ネットでオーダーする場合は行く必要がありません。オーダースーツを作りたくても忙しくて時間が取れない人にとって、また、全国どこからでもネットですべての手配ができるのは大きなメリットになるでしょう。


 


「いつでも注文が可能」


注文したいときに注文できるのも大きなメリットです。ネットの店舗にも質問できるような営業時間は存在しますが、注文自体は24時間いつでも可能です。日中は忙しいビジネスマンの方が夜間など思い立ったときにすぐオーダーできるので、注文する機会を逃してしまう心配もありません。


 


「価格が抑えられる」


ネット注文の最大のメリットといえば、路面店やテナントの店舗と比較すると価格が安い点です。店舗を構えていると、どうしても人件費や店舗の家賃など経費が掛かりますが、ネットの店なら人件費や家賃は最低限にできるので、スーツの低価格設定が可能になるのです。オーダースーツを安く気軽に買いたい人には、ネットでの購入が最適といえるでしょう。

ネットでスーツをオーダーするデメリット

手軽で簡単なネットでのオーダーでも、やはりデメリットが存在します。採寸の仕方の差異や、生地やボタンなどの現物を見られないことです。デメリットはしっかりと認識するとメリットに変えることもできるので、きちんと学んでおきましょう。


 


「自分で採寸しなければいけない」


まずは、自分で採寸を行わなければならない点です。来店型なら、プロのテーラーが採寸してくれるので、体型と寸法の間に差異が生じにくく、ジャストサイズのスーツに仕上がります。一方、自分で採寸すると、メジャーを当てる場所が微妙に違ってしまうケースがあり、採寸に若干狂いが生じる恐れがあります。サイズ感のピッタリ合ったスーツを作るには採寸が重要ですので、自分で採寸する方法は大きなリスクのひとつです。一度だけ近くのテーラーで正確に採寸をしておけば、その後安心してネットオーダーが可能になります。


 


「生地やボタンなど現物を確認できない」


 


生地やボタンなどの実物を見られない点も、デメリットといえます。ネットで画像が確認できるとはいえ、ディスプレイのスペックや設定で生地の色合いや素材感の見え方が大きく変わります。できあがったスーツを見て、イメージと違うと感じるケースもあるようです。DIFFERENCEではファブリックブックとして小さな生地見本を送付することも可能です。


 


「細かな要望を伝えにくい」


満足のいくオーダースーツを作るには、どのようなシチュエーションで着用するのか、どのようなスタイルや生地が好みなのかなど、自分の希望を正確に伝える必要があります。ネットの場合は、自分の希望は文章で伝えます。対面のように、言葉のニュアンスや話し方で希望を汲み取ってもらうことはできないので、どのように自分の希望を伝えるかしっかり考えてからオーダーするようにしましょう。

知っておくべき!良い通販サイトを選ぶときのポイント

ファッションの通販サイトは数多くあれど、オーダースーツを注文するにおいて良い通販サイトとはどのようなサイトでしょうか?オーダーで失敗しないように、良い通販サイトの選び方のポイントを理解しておきましょう。


 


「商品ページの画像やサイズ表記が明確か」


信頼できるサイトとは、掲載されている画像が明確で、ディテールまでしっかり写っていることです。スーツの正面、横、背面、裏地、生地の素材感がハッキリ見えるサイトを選びましょう。スーツは着用時のシルエットも大切。細身タイプ、ゆったりタイプ、標準タイプなど、シルエットに関する説明が詳しく書いてあるか確認します。また、サイズ感もとても大切なので、スーツを格好良く着こなすためのサイズ選びについて解説するページがあること。商品ページのサイズ表記が明確なサイトは親切です。さらに体型別のおすすめなどがあると安心できるはずです。スーツを着用しているモデルやマネキンのサイズ表記があるとなお良いでしょう。


 


「生地やディティールに関する情報が十分か」


生地や裏地の原産や素材に関する説明も重要です。ウール100%なのか、ポリエステルとの混紡なのかによって価格も異なればお手入れのしやすさも変わるので細かい説明は必須です。さらにスーツは季節によって生地や裏地が違いますので、春夏物、秋冬物の情報や、使い勝手の良いウォッシャブル機能についての情報があるかも見逃せません。ラペルやポケット、ボタンなどのディテールに関する情報が記載されているかも要チェックです。ラペルとはジャケットの下襟のことで、ジャケットを羽織ったときの印象につながります。トレンド感はラペル幅に出ますが、トレンドを重視したスーツだけではなく、オーソドックスなデザインのスーツも用意しているサイトの方が選択肢が広がるのでおすすめです。


 


「在庫状況や納期、お直し情報がしっかり表記されているか」


ネットで購入でのお得さがあるかどうかも大切です。店舗とネットの両方で購入が可能な場合、ネットの商品ページでは、通常の価格のほかにWeb価格の表記があるか、生地の在庫状況がひと目でわかるようになっているかをチェックします。また、購入してから納品までにどの程度の日数を要するのか、購入後のお直し情報が明確で、ネームの有無について表記があるかどうかもチェックしましょう。

まとめ

毎日時間に追われるビジネスマンにとって、時間が空いた時にネットでスーツをオーダーできると非常に便利です。ただ、ネットで購入するメリットはたくさんありますが、来店型のオーダースーツの良さもまだまだ見逃せません。ネットではわかりにくい生地の素材感やディテールにこだわりたい人は、来店型がおすすめです。DIFFERENCEは、1度来店すれば2着目からは安心してアプリ注文ができる、来店型とネット通販の良さを兼ね備えているオーダースーツブランド。時代にマッチしたサスティナブルでスムーズなオーダースーツとしてさらに注目を浴びそうです。