カッターシャツとは?ワイシャツとの違いとおしゃれに着こなすポイントを解説

投稿日時:2024.01.12 08:04:14

「カッターシャツ」と「ワイシャツ」の違いをご存知ですか?

「カッターシャツとよく聞くけど、ワイシャツと何が違うんだろう?」と疑問に思っていた方も多いのではないでしょうか。

実は、呼び方が違うだけで、どちらも同じシャツを指す言葉なんです。

では、なぜ同じシャツなのに呼び方が変わるのでしょうか。

この記事では、カッターシャツとワイシャツの違いと、おしゃれに着こなすポイントについて解説していきます。

カッターシャツとは?

カッターシャツとは、関西など西日本でワイシャツを呼ぶときに使われる言葉のこと。つまり、ワイシャツとカッターシャツは同じものを指しますが、東日本ではワイシャツ、西日本ではカッターシャツと呼ばれています。

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カッターシャツは、大阪で創業したスポーツメーカー「ミズノ」が大正時代に発売した襟付きシャツの商品名です。ミズノの本社が大阪にあったため、関西を中心に西日本で方言のように使われて広まったと考えられます。

また、西日本の一部地域では、「カッターシャツは学生服の下に着るシャツ」、「ワイシャツはスーツの下に着るシャツ」として呼び分けているところもあるなど、細かくみていくと使われ方も様々あります。

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ワイシャツとカッターシャツの違い

カッターシャツの由来・語源

カッターシャツは、日本のスポーツメーカーである「ミズノ(美津濃)」が大正7年(1918年)に発売した襟付きシャツの商品名が由来です。

当時、創業者の水野利八が野球観戦時に観客が「勝った!勝った!」と喜ぶ姿を見て、商品名を「カッター(勝ったー)シャツ」にしたそうです。

元々は、スポーツ用に販売された襟付きシャツでしたが、現在ではワイシャツと区別なく使われています。

ワイシャツの由来・語源

ワイシャツの由来・語源

ワイシャツの語源は諸説ありますが、2つの説があります。

1つは、明治時代にヨーロッパの人からシャツを受け取った際に「White Shirt(ホワイトシャツ)」のネイティブな発音を「ワイシャツ」と聞き間違えた説。このような由来がありますが、今では白だけでなく、白以外の色や柄もワイシャツと呼ばれています。

2つめは、ボタンを外した時に襟の形が「Y」の字に見えることからワイシャツと呼ばれるようになったという説。

このようにワイシャツの語源には2つの説がありますが、1つめのホワイトシャツと聞き間違えたという説が一般的に伝えられています。

また、ワイシャツはドレスシャツと呼ばれることもあります。ほぼ同じ意味で使われますが、ワイシャツはカジュアル、ドレスシャツはきっちりしたニュアンスを含んで使い分けられることもあります。

カッターシャツ(ワイシャツ)をおしゃれに着こなすためのポイント

続いて、カッターシャツ(ワイシャツ)をおしゃれに着こなすポイントをご紹介します。

着こなしのポイントを押さえて選ぶと、おしゃれ度も一気に上がりますよ。

サイズ感

カッターシャツ(ワイシャツ)を選ぶ上で最も重要なのがサイズ感です。

どんなに素敵なデザインでも、サイズが合っていないとだらしない印象になってしまいます。

印象が大切なビジネスや結婚式などフォーマルなシーンで着る機会が多いシャツなので、しっかりと自分の体に合ったジャストサイズのものを選びましょう。

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サイズは、首回り・胸回り・胴回り・袖丈を意識して選んでみてください。

特に首回り・袖丈を基準に選ぶと自分に合うサイズが見つけやすいと思います。

首回りはボタンを全て閉めた時に指1本が入る程度が目安になります。

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袖丈は腕をだらんと下げた時に、ジャケットの端からシャツが1~1.5cm出る程度が目安です。

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詳しいサイズ感の目安は以下を参考にしてみてください。

【首周り】
※ヌード寸+2~3cm

【袖丈】
ジャケットから1~1.5cm見える長さ

【胸周り・胴回り】
ヌード寸+10cm

※ヌード寸とは、実際の体の寸法を計測した長さです。

関連記事:スーツに合わせる正解シャツとは?シャツ選びの基礎とオーダー術

色や柄

カッターシャツ(ワイシャツ)の色や柄は、手持ちのスーツやネクタイとの相性や着用するシーンで選びましょう。

色は白と青、柄は無地やストライプが定番です。

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特に無地の白シャツは、どの色柄のスーツやネクタイでも合わせやすく、ビジネスシーンから冠婚葬祭まで様々なシーンに対応できるので、1枚は持っておくことをおすすめします。

それ以外にも、自分のジャケットやネクタイに合う色柄のカッターシャツ(ワイシャツ)を数枚持っておくと良いでしょう。

襟形

様々な襟の型がありますが、基本の襟型は「レギュラーカラー」、「ワイドカラー」、「カッタウェー」、「ボタンダウン」などです。

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ボタンダウン、は冠婚葬祭などフォーマルなシーンには相応しくない形になりますので注意してください。

襟型で迷った場合は、シーンを問わずに使えるレギュラーカラーを選べば間違いはないでしょう。

袖/袖口

 袖/袖口

一般的にはボタン一つで留めるシングルボタンや、ボタンが縦に二つあるダブルボタンがビジネスシーンではよく使われます。

よりおしゃれに着こなしたいなら、カフスボタンを取り入れてみるのもおすすめです。

カフスボタンとは、シャツの袖口をボタンの代わりに留めるアクセサリーのことで、結婚式やパーティーなど華やかなシーンにぴったりです。

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カフスボタンを楽しみたい場合は、コンバーチブルカフスやダブルカフスなど、カフスを付けられる袖口を選んでください。

中に着るインナーのデザインに注意

カッターシャツ(ワイシャツ)を着る際は、中に着るインナーにも気を付けましょう。

Vネックのインナーがおすすめ

インナーのネックラインは大きく分けて「丸首」「Vネック」「Uネック」などの種類があります。

カッターシャツ(ワイシャツ)の中に着る場合は、シャツの襟元からインナーが見えない「Vネック」がおすすめです。

Vネックはオールシーズン使えますので、1枚持っておくと便利です。

インナーの色は透けない白・ベージュ・ライトグレー

インナーの色は、無地の白・ベージュ・ライトグレーなどカッターシャツ(ワイシャツ)の下から透けない色を選ぶのが基本です。

ブラックなどの濃い色はシャツの下から透けてしまい、見栄えや印象が悪くなってしまうので避けましょう。

サイズ感が重要なカッターシャツはオーダーもおすすめ

自分の体形に合ったサイズや細かなデザインにもこだわりたいという方は、カッターシャツ(ワイシャツ)をオーダーするのもおすすめです。

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オーダーであれば、しっかり採寸してから作ることができるので、着心地やフィット感も既製品に比べてとても良くなります。

ビジネス用にはもちろん、結婚式などフォーマルなシーンにもおすすめなので、選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ:カッターシャツとワイシャツは同じもの!サイズ選びに気を付けて

カッターシャツについてご紹介しました。

語源や地域性の違いがありますが、ワイシャツとカッターシャツは同じシャツのことを指します。

カッターシャツ(ワイシャツ)はビジネスシーンから結婚式などフォーマルなシーンには必要不可欠なアイテムです。

体にジャストフィットするものを選び、色柄や襟型、カフスボタンなどを楽しみながらおしゃれに着こなしてみてください。