STYLING GUIDE

ネクタイの結び方やネクタイの種類スーツの合わせ方について(2/2)

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監修:石川佳宏(青山店 エリアマネージャー) / 投稿日時:2018.12.17 16:25:07

ビジネスの場において、表情以外で最初に目につくのはやはりネクタイ。スーツスタイルなら当たり前のように身につけているネクタイですが、選び方はもちろん、結び方や締め方でも印象はかなり変わります。素材や柄、色などTPOによる使い分けが必要で、何を選んでいるかが一目瞭然。今回は、簡単そうでいて、実は一筋縄ではいかないネクタイについて深掘りしていきます。

【番外編】アスコットタイ

「アスコットタイの結び方」

1. 片方を長めに取り、長めに取った方を上に重ねます。

2. 上に重ねたほうをぐるっと一周させます。

3. 交差した内側を通します。

4. 結び目を整えます。

5. 上側(短い方)を持ち、下側(長い方)を下から上に通します。

6. 下から上に通して、長い方を手前に持っていきます。

7. シャツの中に入れて形を整えたら完成です。



★ココがポイント・・・元々モーニングコートに合わせるネクタイでしたが、現代ではディレクターズスーツ(黒色の背広とコールズボンの組み合わせの礼服)などにも合わせられます。エレガントな印象でオシャレな雰囲気を出せるネクタイなので、パーティーシーンや普段のジャケットスタイルにも取り入れることが可能。シャツはウィングカラーの他、様々な衿型に対応できます。

ノットとネクタイ幅に対してのシャツ・ジャケットの関係

「ネクタイの合わせ方がよくわからない」「どこか垢抜けない感じがする」など、なぜかしっくりこないことはありませんか。そのシャツやスーツに対して、ノットの大きさ、ネクタイの太さはどうかに注目してみてください。


 


「ネクタイの結び目の大きさ」


ノットの大きさはシャツの襟の高さや開き具合に合わせることが重要です。近年の紳士服デザインでは、以前ほどシャツの襟腰は高くないため、ネクタイは、プレーンノットなど、結び目が比較的小さな仕上がりになる結び方のほうが、バランスが良くなります。


 


「ネクタイの太さ」


ネクタイの太さは好みや流行もありますが、シャツやスーツとのバランスに大きく影響するので注意して選ばなければなりません。基本的には、ネクタイの大剣部分の太さが目安となります。ジャケットの襟の幅に合わせ大剣の幅を選ぶと全体のバランスが良くなります。

ネクタイの種類と合わせ方

ネクタイには様々な素材と形があります。結び方や合わせ方に加え、身につける際のTPOを意識しなければならないものもあります。以下で詳しくご紹介します。


 


「ジャガードタイ(ダービータイ)」

最もメジャーなネクタイで「ダービータイ」とも呼ばれています。「ダービー」という言葉は、英国貴族のダービー卿が、競馬を楽しむ際に着用したことに由来します。大剣の幅は7~9cm、ジャガード織という生地で作られたネクタイです。一般的なネクタイなので、普段のスーツやプレゼントにも向いています。ノットが大きくなりやすいので、襟の高いシャツと合わせたり、結び方をプレーンノットにして綺麗に着こなしましょう。


 


「ナロータイ」

大剣の幅が6~7cm以下の細身のネクタイ。ナロータイを締める際は、スーツ選びに注意しましょう。幅が細いので、スーツの下襟(ラペル)も細身のものを選ぶと、良いバランスで着こなせます。また、ノットが大きくなる結び方では、バランスが良くありません。ノットが小さくなる結び方(プレーンノット・ダブルノットなど)にすると、スマートな印象です。職場によりますが、一般的にビジネスシーンには不向きですので、パーティーやプライベートな場での着用をおすすめします。


 


「ニットタイ」

ニットのネクタイは、ざっくり編まれた生地感が特徴的。色々な素材のニットタイが存在します。シルク製は季節を問わず使えて便利ですが、春夏はコットン、秋冬はウール素材のものと使い分けるのもおすすめです。ニットの風合いの違いも楽しめ、ファッションのアクセントになります。職場によりますが、ニットもビジネスシーンには不向きなため、プライベートな場での着用向きです。スクエアエンドという、水平にカットされたデザインのものが多いです。


 


「フレスコタイ」

「フレスコ」とはイタリア語で「涼しい」「新鮮な」という意味。軽く、爽やかな印象があり、夏用ネクタイとしておすすめです。フレスコ織という隙間のある網目状の生地を使い、その隙間から黒く染めた芯地(衣類の形状を保つため、外側生地の中に使われる生地)が透けて見えるデザインとなっています。


 


「リネン混」

夏におすすめのリネンタイ。日本における夏向け生地の代表格「麻」すなわちリネンを含むネクタイです。肌触りがさらりとして清涼感があり、通気性・吸水性がも高いので、夏にぴったりなネクタイと言えます。注意すべきはシワになりやすい点。リネンタイを締める際、結び目にシワがつくととれなくなるので、結び直しをしないようにしましょう。


 


「ウールタイ」

秋冬におすすめのネクタイ。ウール100%の物もあればシルク混紡の場合もあります。ウールタイを着用する際は、温かみのあるフランネル生地や厚みのあるツイード生地を使ったスーツにすると、グッと季節感ある装いになります。ウールタイは生地が厚めでノットが大きくなりやすいので、結び方はプレーンノットやダブルノットが向いています。


 


「セッテピエゲ」

「セッテピエゲ」は、イタリア語で「7つ折り」という意味。1枚の生地を7つに折るという伝統的なネクタイの製法を使用した高級ネクタイです。生地を折って作る分、厚みが出るため、重厚感があります。洋服好きな人、高級なものを身につけたい人におすすめしたいネクタイです。


 


「ボウタイ(蝶ネクタイ)」

ボウタイは蝶結びに結んだネクタイ。パーティーシーンなどの着用に非常に向いています。タキシードの場合はブラックタイ、イブニングコートの場合はホワイトタイと表記されます。


 


「アスコットタイ」

アスコットタイは、貴族たちが競馬観戦の時に着用していたタイで、ネクタイの原型に一番近いものです。主にフォーマルなシーンで使われますが、普段のファッションに使用すれば、首元が一気にエレガントになります。秋冬に首元に巻くのも、防寒とファッション性のどちらも満たすことができておすすめです。

まとめ

ネクタイは、選ぶ種類や結び方で随分印象が変わります。しかし、ネクタイによって合わせるシャツやスーツがあらかじめ決まっているものもあります。TPOを理解した上で、好みのネクタイと結び方で、ワンランク上の首元のおしゃれを楽しんでみてはいかがでしょうか。