STYLING GUIDE

就活生必見!オーダースーツを作るべき理由はコレだ!

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監修:石川佳宏(青山店 エリアマネージャー) / 投稿日時:2018.08.16 15:09:36

大学3年生になると、気になり始めるのが就活です。夏頃からインターンシップを受け入れている企業もあるので、休みを利用して参加する人もいるでしょう。また、就職説明会や面接などへの参加で、リクルートスーツの着用機会は一気に増えます。安価な既成のリクルートスーツを購入する人も多いようですが、使い勝手がいい上質なオーダースーツを1着持っておくことをおすすめします。そこで、リクルートスーツをオーダーメイドするメリット、オーダーする時の注意点など、知っておくと役に立つポイントをご紹介します。

なぜオーダースーツが良いの?

就活時に学生が着用するリクルートスーツとは、一般的にはブラックやダークネイビーのスーツを指します。社会人のビジネス用スーツより生地は薄く耐久性は低めですが、大量生産のため安価であり、自宅洗いできるなど手入れも楽です。しかし、「安い」「気軽に手に取って買える」という理由だけで購入するのはお勧めしません。実は就活にふさわしいリクルートスーツには、押さえるべきポイントがいくつかあります。“スーツのプロ”であるテーラーに相談しながらオーダースーツを作ることで、最良のリクルートスーツに仕上げることができるのです。


「体にフィットしているので見栄えが良い」

就活では“清潔感と若々しさ”が重要なポイントです。しかし、量販店の既製スーツは、周りと見分けがつきにくく、貴重な機会を最大限活用できないのではないでしょうか。また、同じようなスーツ姿の就活生たちの中で、スーツが体にフィットしていないと、悪目立ちする可能性もあります。


就活生が集まる場は、まるで制服のように似通った色味のスーツを着た学生たちであふれます。その中で、面接官に対し、どんな第一印象を与えられるかがとても重要です。そこで味方につけたいのが、スーツの着こなし。気をてらうことなく、自分サイズのリクルートスーツをスマートに着こなしていれば、「この学生は誰だろう」と思ってもらえるかもしれません。数少ないチャンスを無駄にしないよう、スーツのサイズ感にはぜひこだわってください。


 


「比較的安く購入できる」

量販店で購入できる既製スーツは、若い年代の学生に合うシルエット、無難なデザインになっています。就活生が複数のリクルートスーツをローテーションで着用できるよう、安い価格設定になっているのです。しかし、就職してからもしばらくの間は、ほとんどの新入社員がリクルートスーツをそのまま着ていると思います。新入社員然としていいとも言えますが、周りの先輩や同僚から少し浮いてしまうことは容易に想像できます。

就活のためとはいえ、本当はいいスーツが欲しいけれど予算の面では難しい。オーダースーツは、「最低でも10万円以上するのでは」というイメージを持っていませんか。実は、テーラーを選べば、既製スーツを買うのと同じくらい(数万円から)で購入することができるのです。オーダースーツの良さを知らないまま、同じような価格の既製のリクルートスーツを購入するのは自己表現を最大限にすることができず、非常にもったいない選択となってしまいかねません。

就活生におすすめのスーツ

「ブラックスーツ」

一着持っておくと便利なのが「ブラックスーツ」。定番のリクルートスーツですが、ビジネスシーンでも大いに活用できます。しかし、安価なブラックスーツは光沢や質感など劣化がでやすいため、注意しなければなりません。入社2、3年目ともなれば、周りが見る目も変わってきますので、社会人としてそれなりの高品質なスーツを着用したいものです。


ポリエステルが多く配合された安価なスーツ生地は、着ているうちに生地のテカりや、白っぽく見えることが気になりますが、ウール100%のブラックスーツなら、日頃のケアをしっかりしておくことで長持ちします。光沢のない良質な生地を使ったブラックスーツであれば、冠婚葬祭の略礼装としても着用でき、使い勝手がいいので、オーダーで作っておくといいでしょう。ただし、生地が繊細なため、破れやすい傾向もあり、動き回る就活には不向きな面もあります。1着ブラックスーツをオーダーしたら、もう1着はポリエステル混紡の生地のスーツを用意すると良いでしょう。


 


「ダークネイビースーツ」


正統派な印象の「ダークネイビースーツ」はビジネス用スーツの定番色。社会人になっても着回ししやすいので、就活時に作っておけば大変便利です。高品質なスーツなら、新入社員として重要な “清潔感” “若々しさ” の他にも“誠実さ”“きちんと感”も表現できます。ダークネイビーはネクタイを合わせやすいのがメリット。同系色の水色なら爽やかに、反対色のエンジなら落ちついた印象になり、ストライプやドット柄などもスタイリッシュに決まります。革靴は黒やダークブラウン、キャメルなど合わせられる色味が多いのもメリットです。新入社員のうちは黒い革靴でオーソドックスに決め、入社後数年経ったらダークブラウンの革靴を合わせるなど、着こなしが楽しめるでしょう。

オーダー方法は「イージーオーダー」か「パターンオーダー」を選ぼう!

“オーダースーツ”には、「パターンオーダー」「イージーオーダー」「フルオーダー」の3種類があります。それぞれ、採寸、デザインバリエーション、縫製仕様が大きく異なり、パターン、イージー、フルの順に上級のオーダー方法になります。中でも大きな違いは、注文後仕上がりまでに日数が必要であることです。一般的には、2週間から1カ月程度ですが、生地からディテールまでを自ら選択し型紙を起こす「フルオーダー」だと、2カ月程かかるケースもあり、かなりの高額になります。一方、既成の型紙を使う「イージーオーダー」、サンプル服を着用してサイズ調整をしていく「パターンオーダー」は、最短2週間程度で納品可能です。価格も数万円からなので、オーダースーツは「イージーオーダー」か「パターンオーダー」がおすすめです。いつ頃から就活を始めるのか見当をつけて、間に合うようにオーダーしましょう。


 


「イージーオーダーの特徴」

パターンオーダーよりいいスーツを作りたいときは「イージーオーダー」がおすすめです。デザインやディテールも自分好みに選べるのも魅力です。価格相場は選択するものにより5万~20万円となりますが、納期3~4週間、縫製はミシン縫い、パターンを作りサイズの微調整で完成となります。型紙作りから始めるので、パターンオーダーよりも高くなるとはいえ、より自分の体にフィットしたスーツに仕上がります。オーダースーツ初心者から中級者に適したオーダースタイルです。パンツ丈、袖丈といった各パーツや肩部分の補正が可能なので、体型が変わらない限り快適な着心地で長く愛用できるでしょう。


朝早くから夜遅くまでスーツを着て過ごす人なら、パターンオーダーよりも「イージーオーダー」スーツの方が着ていて疲れません。また、なで肩の人やいかり肩の人など、体型によって見た目が変わってしまう点を補正しつつ作るので、見た目が美しくなります。自分の体型に適した既製スーツが見つからない場合は、部分的に補正できる「イージーオーダー」スーツが良いでしょう。


 


「パターンオーダーの特徴」

オーダースーツの中で一番手軽でコストが安いのが「パターンオーダー」です。価格相場は2万~5万円程度、納品は2~4週間程度と出来上がるまでの期間が短く、既製スーツと変わらない価格で購入することができます。パターンオーダーではゲージ服というサンプルを使用し、着心地やサイズを調整します。パンツ丈や袖丈などの縦ラインについては補正が可能で、オーダースーツ初心者に最適なオーダー方法です。(縫製はミシン縫いになります)。


日本のオーダースーツとしては定番のオーダー方法であり、比較的低価格で注文できることが魅力です。店舗にあらかじめ用意されているゲージ服に、自分の体のサイズを近づけていくので、できるだけたくさんゲージ服があるところを選ぶのがいいでしょう。

リクルートスーツをオーダーするときの注意点

「余裕を持って注文しよう!」


リクルートスーツは、着用する時期が決まっています。あらかじめ、「どのくらいの時期までに出来上がってこなくてはならないか」を考え、日数を逆算しておく必要があります。例えば、パターンオーダー、イージーオーダーの場合、一般的に納品までは2週間から4週間程度はみておくと良いでしょう。フルオーダースーツでは4週間から8週間かかることも。テーラーやオーダーの混雑具合にもよりますが、リクルートスーツの場合、就活を始める時期はほぼ同じなので、オーダーが集中することを見越して、早めに作っておくことをお勧めします。


 


「ワイドシルエットは避けよう!」

就活生の中には、「成長途中の中学生の制服?」というようなサイズ感のスーツの人がいます。これではシャープな印象に見せることはできません。スーツを格好よく着るためには、ほどよくジャストサイズで、“スッキリと見えるかどうか”が重要なカギです。ブカブカのスーツを身に着けるのは、だらしない印象になるので避けなくてはなりません。ワイドシルエットのスーツはクラシカルな印象を与えるので、そもそも就活生向きではないのです。シュッとした見た目は、清潔感を醸し出しますので、自分のサイズがわからない場合はテーラーと相談し、自分に合ったサイズのスーツを作りましょう。

まとめ

長寿社会の昨今、人生100年生涯現役であることを考えれば、就活時期など一瞬。就活後の社会人生活のほうが、はるかに長く続きます。せっかくリクルートスーツを購入するなら、できるだけ長く着用でき、自分をアピールできるスーツを持っておいたほうが、サスティナブルでもあるともいえます。学生生活の集大成ともいえる就活。悔いのない就活をし、内定を勝ち取るために、自分の納得のいくリクルートスーツをDIFFERENCEでオーダーしてみてはいかがでしょうか。