STYLING GUIDE

オーダースーツは高い?今どき値段相場はコレ!

img

監修:米山英児(神田駿河台店 エリアマネージャー) / 投稿日時:2018.08.15 12:56:03

ビジネスマンの戦闘服として毎日のように着用されているスーツ。なかでも憧れとされるのが、自分の好みや体型に合わせて作ることができるオーダースーツです。しかし、「ラグジュアリーで高額」「自分には分不相応」などのイメージからなかなか手を出しづらいものす。ですが、本当に高額なのでしょうか?実は既製品と変わらない値段で作れるオーダースーツもあるのです。ここではそんな今どきオーダースーツの価格相場を深掘りしてみます。

スーツの値段を決める要素とは

「使用する生地」


スーツの値段のなかで大きな割合を占めているのが生地代になります。大量の生地を使いスーツを作るので、生地の値段はスーツの価格に直結するのです。海外ブランドなどの高級品質の生地を使用すれば、当然値段も高くなります。 他にも裏地やスーツの芯材、といった素材の値段もスーツの値段に反映されます。


 


「デザインやディテール」


※有料ディテールの相場表

服作りではデザインやディテールの工程により仕立て代が変わりますが、オーダースーツも同じこと。手間のかかる工程が加わったり、高級素材を使用すれば、その分コストが上がることになります。自分の好みを細やかに反映できる分、有料オプションとして値段が上がってしまうこともあるので、ボタンの種類や数、ベントの位置・デザイン、名入れをするなどこだわりの部分の費用は確認が必要です。


 


「仕立ての良さ(縫製の丁寧さ)」


スーツの値段を考えるうえで仕立て代(縫製代)もとても重要な要素になります。というのも、仕立ての良さとスーツの値段は比例するからです。一人の熟練した職人が最初から最後まで担当するビスポークといわれるようなオーダースーツは、その仕立ての良さからかなり高額になります。見えない部分にも手間をかけて製作することで、仕立て代も高くなるのです。


 


「オーダー方法」


オーダースーツにはパターンオーダー、イージーオーダー、フルオーダーという3つの仕立て方法があります。どの方法を選ぶかによって必要な工程数が異なり、工程数が多くなるほど値段も高くなります。見本のゲージに手を加えるパターンオーダーと、型紙から作成するフルオーダーでは価格に10倍近い差がついてしまうことも珍しくありません。


 


「ブランド力」

技術や信頼、ステータスなどのいわゆるブランド力でオーダーの価格は大きく異なります。国内外の有名ブランドやチェーン店、個人経営のテーラーなどオーダーできる場所は多いですが、著名な生地ブランドの直営店のように、その店で作ることがステータスと考えられる場合、チェーン店や個人経営のテーラーで作るよりもかなり値段が高くなる傾向があります。よく吟味して予算に合う信頼できるショップを見つけましょう。

生地別の価格相場

ここでは、オーダースーツの価格を決めるのに最大な割合を占める生地の値段について、国内外等の産地を含めご紹介します。

「中国製」


量販店などで扱われる大量生産で低価格帯の素材が多くリーズナブル。安価でもポリエステルなど合繊を使用することで強度をつけています。ウールとポリエステルの混紡を使ったスーツには、吸湿性がなく着心地が天然繊維に劣る、人工的な光沢があるというデメリットがある一方、シワになりづらい、水濡れに強いなどのメリットもあります。


価格相場:1万円~2万円


 


「国内製」


中国産に比べると国内製は少量生産のため高価格になります。5万円前後でウール100%やストレッチ素材、シルクの入った光沢素材といった機能性に優れた素材、高級感の感じられる素材に手が届くようになります。日本は生産基準が厳しいので、耐久性があり安心できる素材であることが多いです。


価格相場:3万円~6万円


 


「イタリア製」


ファッションの国イタリアで生産される生地は、やはり色柄ともに個性がありファッショナブル。繊細で最高品質と呼ばれるものも少なくありません。そのためか、やや耐久性に弱いものもあるので、デイリースーツとしては少し不向きかもしれません。価格は7万円ぐらいからとハイクラスなので、エクゼクティブ仕様としては最適です。


価格相場:7万円~20万円以上


 


「イギリス製」


紳士服の原点の国とも言われるイギリスですが、意外にも生地メーカーが少ないという現状です。そんななかでも生地も伝統的な色柄が多いため、非常にクラシックで希少性が高いとされています。イギリス特有の雨が多く湿度の高い気候にマッチするよう耐久性がある作りですが、その分重量がかさんでしまうという難点もあり。価格はイタリア製と同クラスの7万円程度が相場です。


価格相場:7万円~15万円

縫製国別の価格相場

生地でも産地によって価格差があるように、縫製も場所により価格差があります。ここでは、国内と海外の価格相場について触れておきましょう。


 


「海外縫製」


イタリアやイギリスなどビスポークの縫製以外で主だった海外縫製といえば、中国とベトナムやインドネシアなどの東南アジア系になります。中国縫製は賃金が安いことで長い間低価格のスーツ縫製の中心でしたが、中国経済の発展とともに人件費も値上がりし、高価格帯の縫製へと移行しつつあります。一方、中国に変わって低価格帯の縫製を一手に受けているのが東南アジア系になります。縫製の値段を安価に抑えることができます。


価格相場:中国縫製1万円~2万円(オーダー方法によって異なります)


 


「国内縫製」


国内でのスーツの縫製工場が少なくなっているうえに、大量生産できない、また人件費も高いことから、縫製代が高額になってしまうこともあります。したがって、高価格帯ブランドの縫製などを主流に行っていることが多いです。百貨店ブランドのスーツなどは製品に対する基準がとても厳しいとされているので、かなり細やかなチェックがあり、技術的にもハイレベルです。


価格相場:5万円~20万円以上(オーダー方法によって異なります)

オーダー別の価格相場

オーダースーツの価格はオーダー方法によって大きく変わります。ここではそのオーダー別の価格相場を見てみましょう。

「パターンオーダー」


オーダースーツのなかで最も手頃とされるのがパターンオーダーです。ブランドにもよりますが、だいたい2万円~5万円前後と既製品とあまり変わらない値段でオーダーできます。


パターンオーダーは、ゲージと呼ばれるサンプルを試着して、自分に合うサイズを選び、着丈や袖丈などを調整して自分の体に合わせていく仕立て方法です。既製のサイズやシルエットをもとに作るため、オーダースーツのなかでは最も既製品に近い形となっています。工場での大量生産ラインの乗せることが可能な分だけ、ほかの仕立て方法と比べてコストが抑えられています。標準サイズに近い人におすすめです。


価格相場:2万円~5万円前後


 


「イージーオーダー」


イージーオーダーは、標準サイズだと体型が合わない人、もっとデザインや生地を自分好みにしたいという人におすすめの仕立て方法で、価格の相場は5万円~20万円前後です。イージーオーダーは縫製工場が持っている型紙に体型的・デザイン的な補正を加え、仕立てていきます。自分の好きな生地やデザインを選べますが、一人一人型紙を作らないこと、マシンメイドで仕上げることからハンドメイドのスーツよりコストは抑えられています。


価格相場:5万円~20万円前後


 


「フルオーダー」


着心地やデザインなど細部にもこだわった一着を作るであれば、フルオーダー仕立て方法がおすすめです。価格相場は20万円~100万円以上と上限はありません。フルオーダーの特徴は、一人一人の体型に合わせたオリジナルの型紙を作り、微調整しながら仮縫いを繰り返すことです。これにより本格的な仕立てに入る前にサイズ感やデザインなどに細かい修正が利き、より理想に近い一着を作ることが可能になります。職人による手作業が多く、さらに手間も時間もかかるので値段はどうしても高くなってしまうのです。


価格相場:20万円~100万円以上上限なし

納得のいくオーダースーツを作るために

オーダースーツの完成時に納得のいくものが仕上がったらどんなに嬉しいでしょう。ここでは絶対に外すことができない2つのポイントをご紹介します。


 


「予算をしっかり決めておく」


オーダースーツの値段は使う生地・素材の品質、仕立ての良さなどによって左右されます。そして、価格さえ気にしなければ、高級ブランドの生地を使う、フルオーダーにするなどどこまでもこだわることも可能です。しかし、実際オーダースーツにかけられる予算については個人差があります。贅沢を言ってしまうとキリがなくなってしまうので、まずは予算をいくらにするのか明確に決めておくことが大切です。初めに大まかな方針さえ決めておけば予算オーバーに悩まされることもなく、自分の納得のいく形でオーダーを進められるはずです。


 


「こだわりたいポイントを明確にしておく」


オーダーをする前に決めておくべきことの一つに、こだわりポイントがあります。予算との兼ね合いもあるので、「ここは絶対に外せない!」というポイントをリストアップしておくといいでしょう。例えば、体型にフィットしたサイズや生地、裏地、ボタン、あるいは期間など。イメージを考えた上でテーラーに伝えると優先して考えてくれます。

まとめ

ここ数年「スーツの最高峰」と言われるオーダースーツが、オーダー方法を選べば手軽に始めることができるようになりました。オーダースーツの価格相場の情報を事前に把握することで、臆することなく自分の着心地やおしゃれの追求ができるのは嬉しいことです。一度チャレンジしたら絶対にクセになるオーダースーツ。自分にフィットするスーツをぜひ試して欲しいものです。

あなたもDIFFERENCEの
カスタムオーダーを
体験してみませんか?

DIFFERENCEをはじめる

STYLING GUIDE

スタイリングガイド
VIEW MORE