STYLING GUIDE

Vゾーンがグッと引き締まる!オーダーメイドネクタイの上手な仕立て方

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監修:米山英児(神田駿河台店 エリアマネージャー) / 投稿日時:2018.08.15 12:47:43


毎日スーツを着用するビジネスマンにとって、何本あっても困らないのがネクタイ。本数をそろえるために安い価格帯のものを買っていた人も、年齢を重ねるごとに質の良いネクタイが欲しいと思うようになるものではないでしょうか。既成品を購入する人が多いかもしれませんが、コーディネートの幅を広げるならネクタイもオーダーメイドがおすすめ。早速、オーダーメイドのメリットをはじめ、素材や製造方法を学んでいきましょう。

スーツスタイルはネクタイで印象が変わる!


ジャケットのボタンを留めたときにできるV字部分、いわゆるVゾーン。ジャケット、ワイシャツ、ネクタイの3アイテムが関わるVゾーンのコーディネートがスーツスタイルの印象を大きく左右することを知っていますか?中でも、スーツスタイルの“顏”ともいえるネクタイは個人の印象を決定づけます。仕立ての良いスーツは一着数万円~数十万円程が一般的。毎日違ったコーディネートを楽しみたいと思っても、一度で購入できるスーツの数には限りがあります。その点、ネクタイなら1万円から高くても5万円代でオーダーメイドが可能。胸元に位置する、こだわりの詰まった一本で、あなたの第一印象を格上げしてみてはいかがでしょうか。

ネクタイの素材と柄

着るスーツは決まっているが、どの一本を合わせようか悩んでしまうという人、多いのでは?季節やシーン、目的に合わせて普段何気なく選んでいるネクタイ。しかし、様々な素材や縫製方法・適したシーズンがあり、知れば知るほどコーディネートの幅を広げてくれるのです。まずは、その素材と柄について学んでいきましょう。


「絹」


ネクタイに用いられる代表的な素材の絹。中でも、絹100%のネクタイは上品な光沢となめらかな手触りが特徴で、生地がやわらかくきれいな結び目を作ることができます。ビジネスシーンはもちろん、パーティーや冠婚葬祭等、どんなシチュエーションでも使用可能。反面、デリケートな素材で傷みやすく、使用後はていねいにケアする必要が。また、絹とポリエステルを50%ずつ織り込んだ混紡素材もあり、絹の上質さやつけ心地の良さを残しつつ、ポリエステルの丈夫さも兼ね備えています。品質によっては安っぽく見えてしまいがちなポリエステルのデメリットを、上手にカバーしてくれる素材といえるでしょう。


 


「ポリエステル」


石油から作られた合成繊維のポリエステル。シルクに似た光沢はありますが、素材感は固く傷みにくい性質があります。リーズナブルなので、社会人になりたての頃はポリエステル素材のネクタイを数本購入し、毎日ローテーションできるようにしているという方も多いのではないでしょうか。汗をかいたり汚れたりしても洗濯しやすく、ほつれやヨレが目立つようになったらすぐに買い替えできるのは大きなメリットです。


 


「織物タイプ」


ネクタイはソリッド以外に、柄や模様の入ったタイプがあります。柄の入れ方は織物タイプとプリントタイプの2種類で、織物タイプは、生地を織るときに色の違う糸を用い、指定の柄に織り込んでいきます。手間がかかるぶん仕上がりは美しく、立体的な素材感と高級感が出るのが最大のメリット。


 


「プリントタイプ」


白い生地に文字通りプリントを施したプリントタイプ。細かいデザインでも対応しやすく、発色の良さがメリットです。織物とプリント、どちらのほうが良いかは一概には言えませんが、高級感を出して、フォーマルな場やパーティーシーンで使いたいなどの場合は織物タイプ。普段遣いのネクタイが欲しい、ポップな柄にしたいなどの場合はプリントタイプがおすすめ。ネクタイを締めるシチュエーションを考え選ぶことがポイントです。

ネクタイをオーダーするコツ


オーダーメイドの良さは、なんといっても個性を演出しやすい点。しかし、どんな場合でも個性を全面にだした装いがOKとはいえず、逆に残念な印象を植え付けてしまうことも。着用するシチュエーションによって、マナーを守ることはとても重要。ここでは、ネクタイをオーダーメイドする際に押さえておきたいポイントを学んでいきましょう。


 


「使用するシーンを考える」


ネクタイのオーダーメイドもスーツ同様に、まずは着用シーンを考えることが大切です。結婚式であれば光沢のある白やシルバー、葬式なら黒のネクタイという明確なルールに従うことが必要になるからです。また、ビジネスシーンでも奇抜すぎる柄のネクタイは職場で浮いてしまったり、非常識だったり、状況によっては失礼にあたる場合もあります。まずは、ビジネスシーンや冠婚葬祭で使えるフレキシブルな基本のネクタイを揃えていくことから始めましょう。たかがネクタイ、されどネクタイ。場面ごとのネクタイのチョイスには最新の注意を払いたいところです。


 


「個性を出す」


既成品のネクタイにも上質で洒落たなネクタイはたくさんありますが、自分らしい個性を感じさせるものはなかなか見つけにくいもの。ある程度ネクタイの本数が揃ってきたら、自分らしさを出すためオーダーメイドで世界に一本だけのオリジナルネクタイを作ってみてはいかがでしょうか。選択するオプションによってはネームの刺繍を入れることができたり、裏地の色を変えてみたりと、自身の好みをふんだんに取り入れた一本に仕上げることができます。スーツだけでは出しにくい個性も、オリジナルのネクタイを投入することでコーディネートの幅も大きく広がるはずです。


 


「適切な価格を選ぶ」


ビジネスシーンでのマストアイテム「ネクタイ」。毎日着用するものだから数種類持っているのが一般的で、会議の時、外回りの時、重要な契約の場面など、効果的に使い分ける男性は多く、少ない人でも5本、一般的には5~20本程度、多めに持っている人で20~30本以上持っているようです。ネクタイの平均相場は年齢別にみると、20代で5000円~10000円、30代10000円~15000円、40代では13000円~18000円というデータがあります。価格相場は、年齢や会社での立場が大きく反映されることがわかり、年齢が上がれば価格も高くなっていきます。また、好まれるメンズネクタイブランドも年代別に異なり、年代が上がるにつれて落ち着いた印象のあるハイブランドが人気です。ハイブランドのネクタイはデザイン性も品質も良いとされていますが、そこで聞こえてくるのが、もう少し価格を抑えながらも、ハイブランドネクタイの良さを手に入れたい!という若者たちの声。そんな時にトライしてほしいのがオーダーネクタイなのです。


好きな生地、希望の形やオプションを組み合わせて完成する一本は、質は40代、50代が好む上質なものでありながら、価格は20代のネクタイ平均相場で手に入れることが可能なのです。「若いんだから安いのでいい」という考えではなく、若いからこそ、良質なものを選んで身に着けて欲しいのです。

オーダーメイドのネクタイはプレゼントにもおすすめ


男性へのプレゼントとしてもおすすめのオーダーメイドネクタイ。中でも、普段着ているデザインのスーツやネクタイの色柄の好みがリサーチしやすい家族ならではのメリットを活用し、父親にプレゼントとしておすすめです。職場で退職する上司にも、同僚同士でお金を出し合えば、オーダーメイドにしても一人ひとりが負担する費用もそれほどかかりません。


上司の次の就職先が決まっているなら、新天地でも使用しやすい柄にすると一層喜ばれるはず。また、企業のイベントや記念品としてオリジナルネクタイを制作する場合も、既製品を購入するよりもオーダーメイドがおすすめ。オーダー本数が多ければ多いほど、コストが安くなるメリットがあります。プレゼントの場合、必ず確認しておきたいのが納期。オーダーメイドのネクタイは注文してから納品までに1ヶ月以上かかるのが一般的。とっておきのプレゼントを用意したのに、納品が間に合わなければ、お祝いに水を差してしまいます。少なくとも渡す予定の日から2ヶ月は余裕を持ってオーダーすることをおすすめします。

まとめ

スーツやシャツと違い、ネクタイは様々な色や柄でその日の仕事モードを作り上げる、いわばビジネスの顔。スーツスタイルの印象を左右する役割があるからこそ、こだわりを詰め込んだ、お気に入りの一本を持ちたいと思うはずです。その願いはオーダーメイドのネクタイで実現することが可能になります。併せてスーツも一緒にオーダーメイドすることで、自分らしいスーツスタイルが完成します。