メンズのセミフォーマルとは?基本の服装やおしゃれに着こなすポイントを解説
結婚式や式典でのパーティーへ出席するなどセミフォーマルを求められるシーンは様々ありますが、具体的にどんな服装をしたらいいかわからないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、男性のセミフォーマルの基本的な服装と他のドレスコードとの違いや、着こなしのポイントを詳しく解説します。
メンズのセミフォーマルとは?基本的な服装を解説
フォーマルの次に格式の高い服装がセミフォーマル
セミフォーマルとは「準礼装」とも呼ばれ、フォーマルの次に格式の高い服装のことを指します。
主催者の親族や主賓クラスのゲストとして出席する際の、最もあらたまった服装がセミフォーマルです。
男性の場合、昼はディレクターズスーツ、夜18時以降はタキシードを着用するのが基本のスタイルです。
他のドレスコードとセミフォーマルの違い
ドレスコードは大きく分けて4種類あります。格式が高い順に「フォーマル」「セミフォーマル」「インフォーマル」「カジュアルフォーマル(スマートカジュアル)」です。
- フォーマル(正礼装)
- セミフォーマル(準礼装)
- インフォーマル(略礼装)
- カジュアルフォーマル(スマートカジュアル)
他にもドレスコードとして、スマートエレガンス、カジュアルエレガンス、ビジネスアタイアなどもありますが、ここでは4つに分けて解説していきます。
ドレスコードによって着用する服装が異なりますので、セミフォーマルについて詳しく触れる前に、それぞれのドレスコードについて簡単に解説します。
フォーマル(正礼装・正装)
フォーマルは「正礼装」とも呼ばれ、最も格式が高いドレスコードを指します。
主に結婚式では新郎新婦やその両親、仲人(媒酌人)、式典やパーティーの主催者が着用する服装です。
男性の場合、昼はモーニングコート、夜(18時以降)は燕尾服が正式な装いになります。
セミフォーマル(準礼装・準正装)
前述のとおり、セミフォーマルは「準礼装」とも呼ばれ、フォーマルの次に格式の高い服装のことを指します。
主に結婚式では新郎新婦の親族や上司、式典・パーティーでは主賓クラスのゲストとして出席した際に着用する服装です。
男性の場合、昼はディレクターズスーツ、夜(18時以降)はタキシードが正式な装いになります。
インフォーマル(略礼装)
インフォーマルは「略礼装」とも呼ばれ、フォーマルとカジュアルの中間にあたるドレスコードを指します。
主に結婚式やパーティーに一般ゲストして出席した際に着用する服装です。
フォーマルやセミフォーマルと違い、時間帯で服装が変わることはありません。
男性の場合、略礼服は濃い黒無地スーツが基本です。
また、ブラックスーツ(黒無地スーツ)と言っても、ビジネスで使うブラックスーツと、礼服として使うブラックスーツは異なります。一番の違いは「黒の深さ」です。礼服用のブラックスーツは濃い色の黒で光沢の少ないもので、ビジネス用のブラックスーツは薄い色で光沢があります。
カジュアルフォーマル(スマートカジュアル)
カジュアルフォーマルはドレスコードの中で最もカジュアルな位置にあります。
主に、結婚式の二次会やレストランでの食事会などカジュアルなパーティーなどで着用する服装です。
カジュアルフォーマルには厳密な決まりはありませんが、「フォーマルほど堅苦しくなく、きちんと感のある服装」がよいでしょう。
男性の場合は、ジャケットにスラックスを合わせたジャケパンスタイルが一般的です。
セミフォーマルが求められるシーン
一般的に親族や主賓として招待を受けた場合に、セミフォーマルが求められるシーンは以下の通りです。
- 結婚式や披露宴の主賓
- 格式の高い式典
このように、様々なシーンでセミフォーマルが指定されることがあります。
結婚式や披露宴、格式の高い式典などではドレスコードが細かく指定されている場合もありますので、事前に確認しておきましょう。
セミフォーマルは昼と夜で服装が違う
昼はディレクターズスーツ
出席する式典やパーティーが昼の時間帯であれば「ディレクターズスーツ」を着用します。
ディレクターズスーツは、ブラックのジャケットにグレーストライプのコールパンツ、白のウィングカラーシャツ、グレーのウエストコート(ベスト)、シルバーのアスコットタイを合わせるのが一般的です。
夜はタキシード
出席する式典やパーティーが夜18時以降の場合は「タキシード」を着用します。
タキシードは、ブラックのジャケットとパンツ、白のウィングカラーシャツ、黒の蝶ネクタイ、黒のカマーバンドを合わせるのが一般的です。
ちなみに、招待状に「ブラックタイ」と指定されている場合は、タキシードを着用するのがマナーになりますので、覚えておきましょう。
セミフォーマルをおしゃれに着こなす4つのポイント
シャツの色は白が基本
セミフォーマルの基本のスタイルであるディレクタースーツやタキシードには「白のウィングカラーシャツ」を合わせるのが基本です。
ウィングカラーシャツとは、襟の先端が小さく折り返されたシャツのことで、フォーマルスーツだけではなく、ブラックスーツにも合わせることができます。
ネクタイは上品な色柄の光沢があるものを選ぶ
結婚式や披露宴などお祝いのシーンでは、シルバーや白の光沢があるネクタイがおすすめです。タキシードの場合は黒の蝶ネクタイを合わせるのがマナーです。
華やかで上品な印象にまとめてくれます。
また、カジュアルなパーティーではシャンパンゴールドや華やかな色がおすすめです。
フォーマルスーツにはカフリンクスとポケットチーフを
ディレクターズスーツやタキシードを着用する場合は、必ずカフリンクスを付けます。
カフリンクスとは、カフスやカフスボタンとも呼ばれる、シャツの袖口に付けるアイテムのことです。
ディレクターズスーツにはシルバーまたはゴールドの土台の白蝶貝、タキシードには黒蝶貝やオニキスを合わせるのが一般的です。
また、ポケットチーフは白で素材はリネン(麻)を選びましょう。
靴やベルトは黒を合わせる
ディレクターズスーツやタキシードの場合、服装と同じく靴も時間帯によって異なります。
昼(ディレクターズスーツ)には内羽根で紐付きのストレートチップを、夜18時以降(タキシード)にはオペラパンプスかエナメル素材の内羽根で紐付きのプレーントゥが基本です。
また、靴の色は黒を合わせるのがマナーで、ベルトも靴と同じ黒を合わせます。
【シーン別】セミフォーマルおすすめコーデ
一般ゲストとして出席する結婚式や披露宴、子どもの入学式・卒業式におすすめのコーデをご紹介します。
結婚式・式典におすすめのセミフォーマルスタイル
ブラックスーツに、グレーのベスト、シルバーのストライプ柄ネクタイを合わせたコーデです。
お祝いの席でブラックスーツを着用する場合は、TPOに合わせて上品さのある色や柄のネクタイを選ぶのがおすすめです。
ちなみに、結婚式や披露宴で黒や派手な色柄のネクタイはマナー違反になってしまうので、避けましょう。
まとめ:セミフォーマルはTPOに合わせたアイテム選びが大切
メンズのセミフォーマルについてご紹介しました。
セミフォーマルの基本の服装は「ディレクターズスーツ」と「タキシード」になります。
ネクタイの色をシルバーにしたり、カフリンクスやポケットチーフを加えるだけでおしゃれなコーデに仕上がるので、ぜひ取り入れてみてください。