カジュアルフォーマルとは?メンズ・レディース別に季節ごとのおすすめコーデや注意点も解説
食事会やパーティー・面接などでカジュアルフォーマル(スマートカジュアルともいいます)を指定されることがありますが、どういう服装をしたらいいかわからないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、カジュアルフォーマルとはどんな服装を指すのか、ドレスコードを4つに大きく分けて違いを解説していきます。
また、メンズ・レディース別のカジュアルフォーマルのおすすめコーデや、注意点などもあわせて紹介しますので参考にしてください。
カジュアルフォーマルとは?ドレスコードの違い
カジュアルフォーマルはドレスコードの中でもっともカジュアルな服装
カジュアルフォーマルとはドレスコードのひとつで、フォーマルシーンの中で最もカジュアルな服装のことを指します。
ゲストとして出席する結婚式の二次会やカジュアルなパーティー、ホテル・レストランでの食事会などで着用する服装です。
カジュアルフォーマルはシーンにより許容される服装がかわり、明確なルールはありませんが、「フォーマルほど堅苦しくなく、普段着よりもきちんと感のある服装」のことを指します。
カジュアルフォーマルと同じ意味合いで、スマートカジュアルが使われることもあります。
どちらかというとスマートカジュアルの方が多く使われているかもしれませんが、一般的にほぼ同じドレスコードと考えて差し支えありません。
ドレスコードの種類と着用シーンや男性・女性別の服装マナー
カジュアルフォーマルは具体的に他のドレスコードとどのように違うのか、比較して詳しくみていきましょう。
まず、ドレスコードとは、「TPOに合った服装規定(服装マナー)のこと」を指します。
結婚式やパーティー、式典など様々なシーンでは、場の雰囲気や相手への配慮を大切にし、しっかりと服装マナーを守ることが重要になります。
一般的にドレスコードは大きく4つに分類されます。
- フォーマル(正礼装)
- セミフォーマル(準礼装)
- インフォーマル(略礼装)
- カジュアルフォーマル(スマートカジュアル)
格式が高い順に、フォーマル・セミフォーマル・インフォーマル・カジュアルフォーマル(スマートカジュアル)があり、それぞれ服装マナーや着用するシーンが違います。
他にもドレスコードとして、スマートエレガンス、カジュアルエレガンス、ビジネスアタイアなどもありますが、ここでは上記の4つに分けて解説していきます。
フォーマル(正礼装・正装)
一般的にもっとも格式が高いドレスコードが「フォーマル」です。正礼装(せいれいそう)または正装(せいそう)とも呼ばれます。
結婚式では新郎新婦やその両親、仲人(媒酌人)、式典やパーティーの主催者が着用する服装になります。
また、フォーマルは昼と夜の時間帯で着用する服装が異なるため、注意が必要です。
時間帯が朝~日中の場合、男性はモーニングコート、女性はアフタヌーンドレスを着用します。
夜(18時以降)の場合は、男性は燕尾服、女性はイブニングドレスを着用するのがマナーです。
セミフォーマル(準礼装・準正装)
フォーマルに続き格式が高いドレスコードが「セミフォーマル」です。準礼装(じゅんれいそう)または準正装(じゅんせいそう)とも呼ばれています。
結婚式では新郎新婦の親族や上司、祝賀会・式典ではゲストとして出席した際に着用する服装のことで、ゲストとして着用する服装の中でもっとも格式が高くなります。
セミフォーマルも時間帯によって服装が異なりますので、気を付けましょう。
時間帯が朝~日中の場合、男性はディレクターズスーツ、女性はセミアフタヌーンドレスを着用します。
夜(18時以降)の場合、男性はタキシード、女性はカクテルドレスを着用するのがマナーになります。
インフォーマル(略礼装)
略礼服は一般的に濃い黒の無地柄のスーツを指しますが、ダーク調のネイビー・グレーも許容される場合があります。
インフォーマルはフォーマルとカジュアルの中間を指したドレスコードで、略礼装(りゃくれいそう)とも呼ばれています。
結婚式やパーティーに一般招待客として出席する場合に着用する服装で、着る機会がもっとも多いフォーマルなスタイルと言えるでしょう。
招待状などに「平服」と指定されている場合はインフォーマル(略礼服)を指します。その為、濃い黒の無地スーツが基本です。
インフォーマルはフォーマル・セミフォーマルとは違い時間帯によって服装を変える必要はありません。
カジュアルフォーマル(スマートカジュアル)
カジュアルフォーマルは最もカジュアルなドレスコードです。
一般的にノーネクタイでOKな場合も多いですが、シーンによって許容されるカジュアル度に多少違いはあります。
基本的には、きちんと見えるきれいめの服装で、堅苦しくなりすぎないことを意識するようにしましょう。
また、カジュアルフォーマルは時間帯によって服装を変える必要はありません。
男性の場合は、ジャケットにスラックスやチノパンを合わせたジャケパンスタイルなどが一般的です。
女性の場合は、テーラードジャケットにシンプルなデザインのワンピースなど、清潔感があり、きれいめなスタイルを意識するといいでしょう。
【メンズ・レディース別】季節ごとのカジュアルフォーマルおすすめコーデ
カジュアルフォーマルにおすすめのコーデをご紹介します。
メンズ・レディース別に季節ごとのコーデをまとめていますので、参考にしていただければと思います。
男性におすすめカジュアルフォーマルコーデ
春におすすめスタイル
ベージュのジャケットに白のパンツを合わせた春らしいカジュアルフォーマルスタイルです。
ジャケットとパンツが淡い色なので、中のシャツは濃いめのブルーにすることでコーデが締ります。
白のパンツに抵抗がある方は、ネイビーやグレーのスラックスやカーキのチノパンを合わせるのがおすすめです。
夏におすすめスタイル
ネイビーのセットアップで夏らしく清涼感のあるカジュアルフォーマルスタイルです。
暑い時期はネイビーやブルー系、ライトグレーを合わせると爽やかで涼しげな印象になります。
シンプルなコーデですが、シャツのボタンに黒を持ってくることで、ノーネクタイでもおしゃれさを演出できます。
また、リネンや通気性の良い素材を選ぶことで季節感とマッチします。
秋におすすめスタイル
グレーのチェック柄ジャケットにネイビーのパンツを合わせたカジュアルフォーマルスタイルです。
チェック柄のジャケットは華やかなシーンにもぴったりです。
柄物のジャケットの場合は、シャツやベスト、パンツの色を統一させることで、派手になりすぎずコーデがまとまります。
冬におすすめスタイル
全体をブラウンでまとめたジャケパンスタイルです。
落ち着きのあるブラウンにグリーンのニットベストを合わせることで、ダークトーンでも柔らかな雰囲気にまとめてくれます。
また、ジャケットやパンツをウールなど厚手の素材にすると季節感にマッチするのでおすすめです。
女性におすすめカジュアルフォーマルコーデ
春におすすめスタイル
ライトグレーのセットアップで春らしい爽やかなカジュアルフォーマルスタイルです。
レストランでの食事にはもちろん、お子さんの学校行事にもおすすめのコーデになります。
今回は白のブラウスを合わせていますが、グレーは何色でも相性がよくまとまるので、合わせる色を変えるだけで違う雰囲気も楽しめますよ。
夏におすすめスタイル
ブルーのジャケットに白のフレアスカートを合わせた上品さのあるカジュアルフォーマルスタイルです。
ジャケットやシャツをブルー系でまとめ、白のスカートと組み合わせることで、夏のジャケットスタイルでも涼しげで爽やかにまとめてくれます。
白のスカートに抵抗があるという方は、ベージュやライトグレーなど淡い色を選んでみてください。
秋におすすめスタイル
ブラウンのジャケットにグレーのパンツを合わせた落ち着きのあるスタイルです。
中にはオフホワイトのタートルネックを合わせることで、顔周りが明るくなります。
今回はタートルネックを合わせていますが、シャツやブラウスとも相性が良く着回しもしやすいコーデです。
冬におすすめスタイル
明るめのブラウンのジャケットにチェックスカートを合わせた冬らしいカジュアルフォーマルスタイルです。
タートルネックをダークグレーにすることで、カジュアルになりすぎず上品で大人っぽくまとまります。
スカートに起毛感のある素材を選ぶと季節ともマッチするのでおすすめです。
【注意点】カジュアルフォーマルで気を付けておきたいポイント
カジュアルフォーマルの注意点を解説します。
名前にカジュアルと付きますが、ドレスコードであることを忘れてはいけません。
その場の雰囲気や相手に不快感を与えない服装を意識しましょう。
Tシャツ・デニム・スニーカーなどカジュアル過ぎる服装はNG
カジュアルと言っても、Tシャツやデニム、スニーカー、サンダル、ブーツなどカジュアル過ぎるアイテムを着用するのは基本的にNGです。
ダメージジーンズではないデニムは、シーンによっては許容される場合もありますが、判断が難しい場合は避けるのが無難です。
プライベートで着るようなラフなスタイルではなく、「きちんと感のある服装」を意識してみましょう。
また、女性の場合はミニスカートやショートパンツといった丈の短いボトムスはNGになりますので、注意してください。
スーツのジャケットを着回すのはNG
男性の場合、カジュアルフォーマルではジャケットにパンツを合わせた「ジャケパンスタイル」が一般的ですが、スーツのジャケットを着回すのはNGです。
スーツのジャケットは肩パットが入っていたり、光沢のある素材が使われているので、ジャケットだけで合わせるとパンツとの統一感がなく浮いてしまいます。
ジャケパンスタイルでは、別にジャケットを用意しておきましょう。
露出度が高い服装はNG
女性の場合は、露出度が高い服装やセクシーな装いはNGになりますので、注意しましょう。
ミニスカートやショートパンツ、ノースリーブ、胸元が大きく開いたデザイン、ボディラインが強調されるデザインなどは控えた方がいいですね。
また、生足もNGになりますので、スカートや足首が見えるパンツの場合は、タイツやストッキングを着用してください。
大きめのデザインや派手なアクセサリーはNG
女性の場合はアクセサリーを着けることも多いと思いますが、大きすぎたり、デザインが派手なものはNGです。
小ぶりで華奢なデザインや、パールなど上品さのあるシンプルなデザインがおすすめです。
【Q&A】カジュアルフォーマルについてよくある質問
ネクタイは必要?ノーネクタイでも大丈夫?
カジュアルフォーマルでは、一般的にはノーネクタイでも問題ありません。
ただし、ネクタイを締めない場合は、襟元が綺麗に見えるボタンダウンシャツを合わせるなど、カジュアルになりすぎないように注意しましょう。
ネクタイを締める場合は、シーンや季節に合わせ少し華やかな色や柄を取り入れるのがおすすめです。
カジュアルフォーマルに合わせる靴は?
男性の場合は「革靴」を合わせるのが一般的で、ストレートチップやローファーもおすすめです。
女性の場合は、パンプスが一般的で、ワンピース・スカート・パンツどのスタイルでも合わせやすくおすすめです。
まとめ:カジュアルフォーマルは普段着よりもきちんと感のある服装を意識して
カジュアルフォーマルについて紹介しました。
フォーマルやセミフォーマルといった格式が高いドレスコードのように明確なルールはないですが、ドレスコードであることを忘れないようにしましょう。
明確なルールがない分、シーンによって許容される服装が変わることもありますので注意してください。
基本的には、Tシャツやデニムなどカジュアルすぎるアイテムは避け、「堅苦しくないけれど、きちんと感のある服装」を意識して選べば問題ありません。