ビジネススーツの基本マナーや正しい選び方とは?

投稿日時:2023.12.22 08:35:43

ライトグレーのスーツ

ビジネススーツは名前の通り、仕事で着用するスーツのことを指します。

近年ではビジネスカジュアルを取り入れる企業も増えてきているとはいえ、スーツは社会人の必須アイテム。

この記事では、ビジネススーツとはどんなスーツなのか、特徴や基本マナー、就活用スーツとの違いについても解説します。

また、メンズ・レディース別におすすめコーデも紹介しますので、参考にしていただければと思います。

ビジネススーツとは?

ビジネススーツは大きく分けて2種類

ビジネススーツは大きく分けて「シングルスーツ」と「ダブルスーツ」の2種類あります。

ビジネススーツと聞くとシングルスーツを思い浮かべる方も多いと思います。

シングルスーツはフロントにあるボタンが縦1列に配置されていて、スマートな印象が特徴的です。

シングルスーツ

一方、ダブルスーツはフロントのボタンが2列になっていて、少しゆったりとしたシルエットで重厚感のある印象です。

ダブルスーツ

色はネイビーかグレーが定番

ビジネススーツの色は「ネイビー」または「グレー」が定番になります。

ネイビーは清潔感があり真面目な印象に、グレーは知的で都会的な印象になり、様々なビジネスシーンに対応できます。

【コーデ例:グレーのストライプスーツ】

グレーのストライプスーツ

また、ブラックのスーツはビジネスでの着用はマナー違反にはなりませんが、注意が必要です。

ブラックのスーツに関しては後ほど、詳しく解説します。

柄は無地かストライプが定番

柄は「無地」か「ストライプ」が定番になります。

ビジネスシーンにおいて、派手な柄はカジュアルな印象になってしまうので、避けましょう。

また、面接の場合は、面接官によっては良い印象を抱かない場合もあるため、「ストライプ」は避けて「無地」を着用する方が無難です。

【コーデ例:無地のネイビースーツ】

無地のネイビースーツ

ビジネスシーンでのブラックスーツは色の濃さに注意

ビジネスシーンでブラックのスーツを着用することはマナー違反にはなりません。

ただし、ブラックのビジネススーツと混同されやすい礼服はビジネスシーンには相応しくないため、気を付けましょう。

冠婚葬祭で着用するブラックのスーツは、通常の黒よりも色が濃い「漆黒」と呼ばれる色合いになります。

また、海外ではブラックのスーツは一般的に冠婚葬祭の場で着用する服装とされますので、外資系企業の方や海外との取引がある企業に勤めている方は避けるのが無難です。

ブラックのスーツを着るか迷っている方は、黒の色の濃さに気を付け、職場の先輩方のスーツの着こなしや雰囲気を参考にするのがおすすめです。

ビジネススーツと就活用スーツとの違い

ビジネススーツと就活用スーツの違いには明確的な定義はありませんが、一般的には「色」と「生地」で区別されることが多いです。

ビジネススーツは上記でもお伝えしたように、ネイビーかグレーが定番の色ですが、他にも茶系など色のバリエーションが豊富です。また、長期的に着用できるよう、ウールなど上質な生地が使われていることが多いです。

一方、就活用スーツはブラックやネイビーが一般的が良く選ばれます。一般的に、各メーカーは就活で着用する短期間を想定しており、値段の高く丈夫な生地はあまり使われないことが多いです。

リクルートスーツ

特に量販店などの既製品のスーツの場合、就活中だけの短期間の着用を目的として作られており、素材にはポリエステルなど低価格なものが使用されていることも多いです。

そのため、ビジネススーツと似たデザインでも耐久性や素材感に差が出ます。

上記でもお伝えしたように、ブラックのスーツはめる企業によって注意する点はありますが、ビジネスシーンでの着用が可能です。

就活以降も同じスーツを着用したいと考えている場合は、長期的に着用できるよう生地にこだわることをおすすめします。

ただし、一般の方はたくさんある生地の種類や特徴を全て把握することは難しいため、丁寧なカウンセリングがあるオーダースーツ専門店などで仕立てるのがおすすめです。

ビジネススーツの基本マナー

続いて、ビジネススーツの基本マナーと着こなしのポイントを紹介します。

ビジネススーツを着る上で、マナーを知ることはとても重要です。

どんなに良いスーツでもマナーがなっていないと台無しですし、周りからの印象も悪くなってしまいます。

基本的なマナーをしっかり覚え、おしゃれに着こなしましょう。

※本稿では男性用スーツのマナーを記載します。

ジャケットの一番下のボタンは外す

立っている時はジャケットのボタンは全て留めず、一番下のボタンは外しておくのがマナーです。

ボタンをすべて留めてしまうと、スーツのシルエットが崩れるだけでなく、シワがよってだらしない印象になってしまいます。

ジャケットのボタン

また、座る時はジャケットのボタンをすべて外しましょう。

シワ防止にもなり、スーツの美しいシルエットを保つことができます。

ジャケットの下に着るシャツは長袖

スーツを着て腕を下げた時に、ジャケットの端からシャツが1~1.5cm出る程度が美しい着こなしとされています。

そのため、ジャケットに合わせるシャツは必ず長袖を選んでください。

ジャケットの下に着るシャツ

クールビズで半袖を着用する機会もありますが、スーツのジャケットを羽織る場合は半袖のシャツは適しませんので、注意しましょう。

室内ではポケットのフラップはしまう

ジャケットのポケットには「フラップ」と呼ばれるフタが付いています。

フラップ

もともとフラップは屋外で雨などでポケット中が濡れたり汚れたりしないように付けられたパーツです。

そのため、屋外ではフラップを出し、室内ではしまうのがマナーとなります。

ただし実際は屋内・屋外で出し入れすることは難しいので、フラップが中途半端に出ていないかなど最低限のことを意識することが重要です。

ビジネススーツの選び方と着こなしのポイント

続いて、ビジネススーツの選び方と着こなしのポイントを解説します。

自分の体型に合ったサイズを選ぶ

ビジネススーツを選ぶ上で、一番重要なのがサイズ感です。着丈や袖丈に加えて肩幅など注意する点がいくつかあります。

サイズが合っていないスーツは、だらしなく悪い印象になってしまいます。

一般的に多いのが、既製品で大きすぎるスーツを着ている場合です。かといって、小さすぎるスーツもよくありません。

オーダースーツであれば、自分の体型に最適なサイズ感のスーツを仕立てることができます。サイズ感を絶対にはずしたくない方は、オーダースーツ店で仕立てることをおすすめします。

スーツのサイズ

パンツのシルエットにもこだわる

スーツをおしゃれに着こなすには、パンツのシルエットにこだわることも大切です。

パンツの形は主に「ストレート」と「テーパード」の2種類あります。

ストレートは、ビジネスでも王道の形で、膝から裾まで真っ直ぐなシルエットが特徴です。

堅実な印象を与え、様々なシーンに対応できるため、1本持っていると重宝します。

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テーパードは腰回りはゆとりがあり、裾にかけて細くなっているシルエットが特徴でスマートな印象になります。

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色は濃いめを選ぶ

先述のとおり、スーツの色はビジネスで定番でもある「ネイビー」または「グレー」を選ぶのがおすすめです。

どちらも様々なビジネスシーンで着用することができ、清潔感・堅実・知的・爽やかな印象を与えてくれる色です。

また、同じネイビーやグレーでも色の濃さで印象が変わります。

ダークネイビーやダークグレーなど色が濃いものは、重厚感があり堅実なイメージになります。

【コーデ例:ダークネイビーのスーツ】

ダークネイビーのスーツ

明るいライトネイビーやライトグレーは、フレッシュで爽やかなイメージになります。

【コーデ例:ライトグレーのスーツ】

 

明るめの色は少しカジュアルに見られる場合もありますので、色味に迷った方はダークネイビーやダークグレーなど濃い色を選ぶと安心です。

柄は無地かストライプを選ぶ

柄に関しても先述のとおり、定番である「無地」または「ストライプ」を選ぶのがおすすめです。

1着目のスーツはどんなシーンにも対応できる無地、2着目以降であれば控えめな柄のストライプといった感じで選んでみてもいいですね。

ストライプの場合は、線が太いほどカジュアルになってしまうので、細めのピンストライプかシャドーストライプを選んでみてください。

【コーデ例:ピンストライプのスーツ】

ピンストライプのスーツ

ベルトと靴は同じ色を選ぶ

ベルトと靴の色は同じ色で合わせましょう。

色が違うとコーデのバランスが崩れてしまうので、黒のベルトであれば、靴も黒という感じで色を合わせると、コーデに統一感が生まれます。

革靴

また、ビジネススーツに合わせるベルトと靴は、黒または茶色がおすすめです。

特に黒はビジネスシーンだけではなく、冠婚葬祭でも着用できるため重宝します。

靴下はダークカラーのロング丈を選ぶ

ビジネススーツを着て座った際に、素足が見えるのは相手に不快感を与えてしまうためNGです。

そのため、靴下はロング丈のものを合わせましょう。

また、色も派手な色柄は避け、無地で黒やグレーなどダークカラーを選んでください。

【メンズ・レディース別】ビジネススーツのおすすめコーデ

メンズ・レディース別におすすめのビジネススーツコーデを紹介します。

男性におすすめビジネススーツコーデ

無地のネイビースーツで大人の落ち着きを演出

男性におすすめビジネススーツコーデ1

無地のネイビースーツはどんなビジネスシーンでも着用できるため、1着持っていると重宝します。

ダークネイビーとブラウンのネクタイを合わせることで、重厚感もあり大人の落ち着きを演出してくれます。

ダークグレーのストライプスーツでスマートさをアピール

男性におすすめビジネススーツコーデ2

グレーのストライプスーツはスマートで堅実さをアピール、さらに光沢のある生地を選ぶことで、上品な印象にまとめてくれます。

ネクタイにはスーツと同じグレーの小紋柄を合わせ、落ち着きのある同系色コーデにまとめました。

明るめのネイビースーツで爽やかさとフレッシュさをプラス

男性におすすめビジネススーツコーデ3

やや明るめのネイビーは爽やかさでフレッシュな印象にまとめてくれます。

ネクタイはブラウン系のチェック柄を合わせ、シンプルながらおしゃれさをプラスしました。

女性におすすめビジネススーツコーデ

ブラックのパンツスーツで真面目さをアピール

女性におすすめビジネススーツコーデ1

重くなりやすいブラックのスーツは、ストライプにすることでスタイリッシュな印象になります。

白のシャツを合わせて真面目さをプラスし、きっちり感のあるビジネスコーデにまとめました。

無地のネイビースーツにリボンタイのブラウスで華やかさをプラス

女性におすすめビジネススーツコーデ2

シンプルなネイビーのスーツにリボンタイのブラウスを合わせ、女性らしい華やかなコーデにまとめました。

ブラウスはネイビーと同系色のブルーにすることで、落ち着き感もあり、コーデに統一感が生まれます。

ライトグレーのパンツスーツで清潔感があり爽やかな印象に

女性におすすめビジネススーツコーデ3

ライトグレーのパンツスーツは清潔感があり、爽やかな印象にまとめてくれます。

中のブラウスには濃いネイビーを合わせるとコーデが締り、しっかりした大人の落ち着きを演出できます。

まとめ:基本マナーを知りおしゃれにビジネススーツを着こなそう

ビジネススーツの特徴や基本マナー、おすすめコーデを紹介しました。

スーツを着る上で、基本的なマナーを知ることはとても大切です。ただし、日本と海外でマナーが違う場合などもあり、全てに共通するマナーはありませんので、その場ごとのあったマナーを心掛ける必要があります。

また、自分の体型に合ったサイズやシルエットはもちろん、ベルトと靴の色や靴下など細かいアイテムにもこだわるとおしゃれな着こなしができると思います。

基本をしっかり押さえて、自分にしっかりあったビジネススーツを着こなしましょう。