STYLING GUIDE

オーダースーツの納期はどのくらい?

投稿日時:2021.11.25 17:40:02

スーツの着こなしで一番大切なことは、実はサイズ感にあります。


どんなに上質なスーツであっても、サイズが合っていなくては台無しです。


「格好いいスーツの着こなし」で一番のキモは、ジャストサイズのスーツを着用することです。


既製品は、多くのデータから標準的な寸法で仕立てられています。


もちろん、それでピッタリなら何の問題もありません。


人間の身体は十人十色で、たとえば「両手を広げた寸法は身長と同じ」という事を聞いたことありませんか?でも実際には同じ寸法の人は僅かしか存在せず、身長より両手幅が長い人もいれば短い人もいます。左右の腕の長さが異なる方も多くいらっしゃいます。


ジャストサイズのスーツ着用には、オーダースーツがその最適解になります。


でも、実際にオーダースーツを頼めば、「お店で裾上げさえすれば即着用出来る既製品に比べて、凄く時間が掛かるのでは?」という疑問が出るのは至極当然です。


今回はオーダースーツの納期について、解説いたします。

オーダー方法で納期が異なる

一口にオーダースーツと言っても、色々な種類があります。


大きく分ければ「イージーオーダー」「パターンオーダー」「フルオーダー」の3つになります。


他にも、「ス・ミズーラ」「カスタムオーダー」「フルビスポーク」「セミビスポーク」「コンピューターオーダー」「サイズオーダー」等の様々な呼び方があります。


ただ、これらの呼び方も前述の3つのどれかを指していると考えて、差し支え有りません。


そのカテゴリーの中にあっても、サービスを提供するお店によって色々出来る事が異なり、呼び方を変えている側面もあります。


オーダー方法の種類によって、納期は異なってきます。


これは、それぞれ行う内容・作業量が大きく変わるからです。


それぞれのオーダーの内容と、納期について見ていきましょう。

イージーオーダーの特徴・平均的な納期

自分の好みに近いデザインと近いサイズの中から、ゲージ服と呼ばれるサイズサンプルを選んで試着します。このゲージ服を使って身体との誤差を修正するピン留めを行い、補正を行っていきます。


元々存在している型紙で作成されたゲージ服なので、元の型紙を修正することでオリジナルの型紙を作成します。


基本的には上記のスタイルで進めるのが、「イージーオーダー」です。 しかし扱うお店によって、後述のパターンオーダーと実質違わない制約が多い事もあれば、これも後述のフルオーダーに近い自由度がある店もあり、一口にイージーオーダーと言っても、その内容はサービスを提供する店ごとに様々あります。


イージーオーダーの最終的なクオリティーは、テイラーと呼ばれる採寸スタッフの力量によって大きく変わってきます。 自身が携わる生産背景とイージーオーダーによる制約・型紙を理解した上で、立体的な人間の身体に顧客のニーズを反映させながら落とし込むのは、一朝一夕に出来る事ではありません。傍目で見るよりも、多くのノウハウと経験が必要になります。


イージーオーダーの納期は、お店によって異なったりオーダーの仕様によって異なったりする事はありますが、概ね目安としては3週間から4週間ほど掛かります。

パターンオーダーの特徴・平均的な納期

初めてのオーダースーツを作るならオススメなのは「パターンオーダー」です。


出来上がっているデザインのサンプルを試着するため、仕上がった状態をイメージする事が容易で解りやすく、失敗が少ない方法と言えます。


パターンオーダースーツは型紙変更の自由度が低く、基本的には縦方向の寸法変更のみです。 店により考え方は異なりますが、変更の自由度を制限することにより、テイラーの技量に依存しない均一なクオリティーを提供出来ます。 ブランドのスタイルが明確になっている場合も、世界観を守る・大きく外れないために、敢えてパターンオーダーを選択するケースが多くなっています。


パターンオーダーで変更の自由度を高めていくと、前述のイージーオーダーにどんどん近づいていって、仕上がりはお客様と対面するテイラーの技量に大きく依存する事になります。


パターンオーダーの納期は、やはり店舗のシステムや自由度・オプションなどによって変わってきますが、概ね2~3週間程度の時間が掛かります。

フルオーダーの特徴・平均的な納期

自分のスタイルが確立していれば、どんなデザインでも作成可能な自由度があるのが「フルオーダー」です。


反面、出来上がりのサンプルは当然存在していないので、完成するまで本当の姿が見えません。途中で仮縫いはありますが、初心者には敷居が高い方法です。


テイラーの技量に大きく依存するだけでなく、裁断・縫製の技量と共にその連携が高いレベルで融合出来ていることが、必要不可欠です。


技術的に確かな裏付けがあれば、これ以上は無い究極のフィットするスーツが作成出来ます。


フルオーダーの場合は、0から作業をするため時間が掛かります。仮縫いの回数やオプションによって変わりますが、概ね1ヵ月から2ヵ月は考えておく必要があります。

DIFFERENCEのオーダースーツ

DIFFERENCEのオーダースーツは、「カスタムオーダー」です。


前述の3つの中で、どれに入るのかは難しいところですが、基本的にはパターンオーダーのジャンルに入ります。


ただ、補正できる箇所が広く自由度が高いので、限り無くイージーオーダーに近いパターンオーダーの範疇にあると言えます。


DIFFERENCEのスーツは、上着で「肩」・「脇」・「着丈」・「袖丈」・「襟幅」、スラックスで「ウエスト」・「股上」・「渡幅」・「膝幅」「裾幅」・「股下」の補正が可能です。


DIFFERENCEのスタートは2016年と歴史は比較的浅いですが、スーツの大半を製造する国内の専属工場では、この道一筋数十年というキャリアの熟練職人が数多く在籍しています。


優秀なテイラーと熟練技術者の橋渡しをしているのは、デジタル技術です。 ノウハウを惜しみなく入れた店頭での詳細データは現場でタブレットに入力され、当日の夜には型紙用のデータに直接反映される体制を確立しています。翌日には裁断・縫製へと流れるシステムで、品質を確保しながら短期納品を実現しています。

納期について

DIFFERENCEでのオーダースーツは、ハイグレードな「ものづくり」を最短2週間の納期で実現しています。


通常のお仕立て上がりの期間はこちらからご確認ください。


また通常より納期を短縮できるオプション(有料)もご用意しています。

オーダースーツ作成の流れ

オーダースーツは完成品を買う既製品とは異なり、オンリーワンを作り上げる楽しみがあります。仕上るのに掛かる時間も、ワクワクして待つ楽しい時間です。


しかし、未体験の方はオーダースーツを敷居が高いと感じる方も多いでしょうし、どんな感じなのか解らない方も多いと思います。 オーダースーツの流れを、DIFFERENCEを中心に紹介いたします。


1.来店予約

オーダースーツは、自分の好み・嗜好等のニーズをテイラーと擦り合わせる事で、オンリーワンでジャストフィットなスーツが作成出来ます。


DIFFERENCEではお客様にハッキリした好みや嗜好が無く漠然としていても、会話する中でニーズを汲み取るノウハウがあります。現在のトレンドを考えた中で、的確なアドバイスを提案させていただきます。


カウンセリングだけでなく生地やオプションの選択・採寸まで入れると、時間的に最低でも60分から余裕を見れば2時間程度が必要になります。 テイラーの人数には限りがあり、同時に複数のお客様と向き合うことは出来ません。 貴重な時間を無駄にしないためにも、予約して来店することをオススメします。


DIFFERENCEでは、来店予約ページでショップと日時を選択してください。 アプリ(AndroidiPhone )からも予約が出来ます。アプリ予約説明動画もあります。


2.カウンセリング

自分が作りたいスーツを具体的にどんどん相談してください。 「こんな感じが好き」「こんな使い方をしたい」「こんな場面が多い」「こんな拘り(こだわり)がある」「価格はここまでに抑えたい」「自分の体型に似合うスーツが欲しい」等々、ニーズを伝えます。


予約の際にカウンセリングシートを是非ご記入ください。 テイラーが内容に対して事前に準備をする事が出来て、実際にお話しするのにあたり、お客様に無駄な待ち時間でお待たせしません。ご記入頂ける箇所だけでも良いですし、漠然とした内容でOKです。作成したいイメージに近い写真をお持ちなら添付頂くことも可能です。


来店時の一連の流れを説明する動画もあります。


3.生地の選択

カウンセリングで得た情報を元に、用意されている生地見本からテイラーと一緒に選択します。


人気の生地は充分に用意しておりますが、売り切れてしまった場合に補充は簡単に出来ないケースが多々あります。生地の生産は考える以上に時間が掛かり、用意されている生地は、半年以上前・モノによっては一年以上前から準備しています。


一番豊富に選べる生地が揃っているのは、シーズン当初になります。 具体的には春夏物なら2月から3月、秋冬物なら8月から9月が狙い目です。


DIFFERENCEでは、常時スーツ生地を200種類以上用意しています。


4.採寸

正確な採寸は、オーダースーツの基本です。


DIFFERENCEでは、プロのテイラーが正確に採寸するだけでなく、カウンセリングで得た情報を加味しながら、製造チームに渡すデータを組み立てて構築します。


DIFFERENCEが提供しているアプリは、アプリ内でもAIを使用して採寸することが出来ます。

出来れば初回は店頭に出向いて、2回目以降のオーダーでアプリを利用する事をオススメします。


時間がどうしてもとれない多忙な方は、オンラインでプロのテイラーと相談しながら進める事をオススメいたします。


DIFFERENCEでは、Zoomを使ったオンラインサービスを提供しています。


5.オプションの選択

ボタンや裏地など、オプションを選択してください。


DIFFERENCEでは、豊富なオプションを準備しています。


無料と有料のものがありますが、カウンセリングをベースにテイラーが的確に提案させていただきます。


6.受け取り

オーダースーツの納期は店舗や仕様によって異なります。 確認した期日になったら、いよいよ完成品の受け取りです。


DIFFERENCEではショップでの受け取りの他、指定住所への配送も行っています。 お忙しい方は、職場での受け取りも可能です。


初回の場合は、店舗での受け取りをオススメします。


その場で着用してみて確認し、問題があればテイラーに相談してください。

オーダースーツに関するよくある質問

オーダースーツを頼むのにあたって、よくある質問をまとめてみます。


オーダースーツの採寸時間は?


採寸だけの時間なら、30分以下程度です。 しかし、オーダースーツの採寸は物理的にただ寸法を測るわけではありません。


DIFFERENCEでは、初回に関しては最低でも60分程度の時間が必要になります。


2回目以降なら前回のデータをベースにして、気になる部分の修正程度で済む事が殆どのため、30分から1時間程度でオーダーまで完了出来ます。


オーダースーツの作成には予約が必要?


予約して来店することをオススメします。


予約無しでもご来店いただくことは可能ですが、お一人お一人に「しっかり向き合う時間」が必要なため、タイミングによってはお待ちいただく事があります。


DIFFERENCEでは、予約の際にカウンセリングシートをご記入いただく事で、テイラーが準備万端にてお待ちしております。


当日どのくらいの時間が必要?


前述の様に、オーダースーツには時間的な余裕を持ってお越しください。 初回の方は90分程度が必要ですが、じっくり生地・オプションを吟味したい方だと、2時間程度はみた方が良いかもしれません。


ネットでオーダーする場合来店は不要?


アプリからも採寸は出来ますが、初回の場合は是非DIFFERENCEにご来店の上で、プロテイラーのアドバイスを受けて採寸する事をオススメします。


プロのノウハウを詰め込んだデータが完成した後の2着目は、アプリから気軽にオーダーすることが出来るとお考えください。

まとめ

オーダースーツの敷居は、決して高くありません。


昨今は、新しいオーダースーツの店舗を展開する動きも盛んになっています。 従来のオーダースーツにあった既成概念を覆し、20代から30代のビジネスパーソンにも訴求が広がっています。


DIFFERENCEでは、リアル店舗とスマートフォンを融合させる取り組みを多くの方にご評価頂いております。 デジタル技術が導入されているのはスマートフォンだけでなく、店頭現場と製造現場のリンクにも大きな役割を果たしています。本来はアナログなテイラーの技量と職人の技術を合理的に融合させて、高い技術とクオリティーを持つオーダースーツを実現しています。