STYLING GUIDE

ワイシャツの正しい洗濯方法!シワを抑えるためのポイントや注意点を解説

投稿日時:2021.11.26 17:03:43

ワイシャツは大人の身だしなみとして、とても大切なアイテムです。


ヨレヨレのシャツや、汚れが目立つシャツを着ていては、信用にかかわります。


「パリッとした清潔なワイシャツを着るなら、クリーニングに出した方が良い」という考え方もありますが、クリーニングは高温処理で高圧プレスをします。


ワイシャツは毎日着る物ですから、クリーニングの頻度が増えれば増えるほど、上質で繊細なワイシャツの場合はダメージを蓄積する事になります。


何よりお財布に優しく、ワイシャツにも優しい家庭での選択にはポイントがあります。


自己流でやっていた洗濯・アイロンかけを、見直してみませんか?

洗濯する前にチェックしておくこと

洗濯をする前には、そのワイシャツが洗って良い物か?どんな扱いをすれば良いのか?


適した正しい洗濯方法を、事前に確認する必要があります。


タグの確認


洋服についているタグは、その商品を製造した責任者による素性や扱いが記述されています。


だれが製造したのか?どんな混率の素材を使っているのか?と併せて、取り扱い情報があります。


まずは洗濯したいワイシャツが、洗濯可能なのかをタグを見て確認します。


タグ情報が製造する会社ごとにバラバラでは、消費者にとって不利益になります。


誰にでも解りやすく誤解を招かない表示をする様に、国(消費者庁)がルールを定めています。


洗濯表示の変更


2016年12月に、タグの洗濯表示が変更されました。50年ぶりです。


今まで私たちが馴染んでいた洗濯表示は、実は日本固有のドメスティックなものでした。


日本で製造した商品が海外で販売されたり、海外の商品が日本に入って来たりする場合に、タグ表示を付け替える手間を無くすために、世界共通マークにするのが主旨です。


50年の間に、洗濯方法が多様化・進化して現状にそぐわなくなってきた事もあります。


たとえば、ウェットクリーニグ。ウール素材などから汗染み等の汚れをとる技術です。


今回の変更で、対応商品には掲載されるようになりました。


逆に今では使われなくなった洗濯方法が記述されたままになっている事もあります。


見慣れた絞り方の洗濯表示は、今回の変更で無くなりました。脱水は洗濯機でする事が当たり前になりましたから、自然乾燥マークに統合一本化されました。


新表示への切替時期


「あれ・・・?その頃に購入したけれど、見慣れた古い表示だった!」という事は充分あり得ます。


ルールでは2016年12月までに製造した商品は、旧表示が認められています。


洋服の流通には時間の掛かる事も多く、混在する時期がしばらく存在していました。

正しい洗濯の手順

ワイシャツをご家庭で洗濯する手順を確認しましょう。


くどいようですが、まず洗濯出来る商品であることをタグで確認して下さい。

新旧表示ともに、桶に水が入って×が付いていたら家庭洗濯禁止です。

手洗いのみ可は、旧表示では桶に水が入っていて、上部に「手洗イ」表記があります。


新表示では、水の入った桶に手のひらのイラストが挿入される図になっています。限度水温は40℃です。


まずはシミ等の確認・下洗い


通常通りに洗っても、汚れが酷い襟や袖口・食べ物汚れシミ等は落ちない可能性があります。


洗濯機に入れる前に、つまみ洗いをするか、歯ブラシなどを使ってこすり洗いをすると効果的です。


洗剤を溶かしたぬるま湯に数分浸してから行うと、汚れが落ちやすくなりますよ。


ポケットの中身も確認してください。


洗濯洗剤・漂白剤の選び方


洗濯機には詰め込み過ぎずに、規定容量の8割程度に抑えて下さい。


ワイシャツを洗濯機に入れて洗う時には、目の粗め洗濯ネットを使用するのがオススメです。


襟や袖口を痛めないように、ボタンをすべて閉じてから裏返します。


規定量の洗剤を、洗濯するワイシャツに直接付かないように入れます。


酷い汚れに対しては、漂白剤入り洗剤や塩素系漂白剤を使うと効果的です。


注意が必要なのは、塩素系漂白剤を使用すると、逆に色落ちしたり黄ばんだりすることがあります。


必ず禁止表示がタグに無いかを確認してください。

旧表示では、フラスコ型のイラストにカタカタ表記で「エンソ サラシ」と記述されています。


これは、塩素系漂白剤による漂白OKの意味です。×が付いていたら、使えません。


新表示では、三角形に変更されています。


ただの三角なら、あらゆる漂白剤使用可です。


三角形に斜め線が入っていたら、酸素系・非塩素系漂白剤に限り使用可です。


×が付いていたら、漂白剤は使用禁止です。


水温は40℃くらいが、汚れを落とすのに最適な水温です。


色柄物のワイシャツは、温度が高くなりすぎると色落ちする可能性があり注意して下さい。


すすぎの最後にリネンウォーターの投入はオススメです。


湿った匂いを解消してくれます。特に部屋干しの場合に効果的です。


洗濯コースは何がオススメ?


洗濯タグどおりの指示に従います。


旧表示は四角い洗濯機のマークに数字が入っていて、水温限度を表していました。


新表示では、桶に水が入っていて水温限度の数字が入っています。


桶の下に横棒がある場合は弱めの水流を奨励していて、横棒の数が多いほど弱い洗濯水流を使用して洗濯するする意味があります。

タグの洗濯表示に横棒が入るワイシャツなら、迷わず「手洗いコース」や「ドライコース」など弱い水流になるようにコース洗濯をしてください。


特に弱めをしていないワイシャツならば、通常コースでOKです。


必要に応じて、規定通りの柔軟剤を使って下さい。


シワ防止のためには、脱水時間を15秒から30秒程度に留めて下さい。


シワを抑えるための正しい干し方


洗濯タグの表示に従いましょう。

新しい洗濯表示には、タンブル乾燥(洗濯機の中で洗濯物を回転させながら温風乾燥)の項目が出来ました。


四角の中に円があるマークです。


×が付いていたら、タンブル乾燥禁止です。


乾燥がOKの表記は円の中に「・」が入っています。


入っているのが1つなら、低温(排気温度上限60℃)でタンブル乾燥のみOKで、2つ入っているならタンブル乾燥(排気温度上限80℃)OKです。


自然乾燥の場合、旧洗濯表示は洋服を吊った様なイラストでした。


洋服だけなら、「吊り干しがよい」斜め線が入っていたら「日陰吊り干し」平の文字があったら「平干しがよい」でした。

新表示では正方形になっています。


縦に一本棒が入っていたら「吊り干しがよい」さらに斜め線が入っていたら「日陰吊り干し」横線が入っていたら「平干しがよい」を表します。


脱水が終了したら、そのまま放置するのはシワの原因になります。


なるべく早く取り出してください。


裏返しにして洗ったワイシャツを表にして、厚手のハンガーにかけて日陰干しをします。


細い針金タイプのハンガーは、肩部分にハンガー痕が出来てしまいます。


ここで手を抜かずに洗濯シワを伸ばしてあげることが、アイロンかけが楽になることに繋がりますよ。


縫い目に合わせて引っ張るように形を整えます。


肩の部分は引っ張って伸ばすのではなく、叩いて伸ばす様にしてください。

正しいアイロンのかけ方

せっかく洗練されたスーツを着ていても、ワイシャツにシワが目立つ様では勿体ないです。


清潔感は大切ですが、最終的には仕上げが最も大切。


アイロンのかけ方を学んだ経験がある方は少なく、何となく自己流でやってますよね。


以下にご紹介する正しいアイロンのかけ方を実践してみませんか?


準備


アイロン前の準備は、洗濯同様にタグ表示を確認するところから始めます。


アイロンの温度設定が出来る様になっている理由は、素材によって適温が違う事にあります。


設定できる多くは、高・中・低ですね。


本来の温度ではない設定でアイロンをかけると、繊維を傷めて変質する事があります。


アイロンを掛けるワイシャツのタグ表示を具体的に見てみましょう。


前述のように、2016年12月に洗濯表示は変更されています。


高温(底面温度180℃~200℃)

旧洗濯表示では、アイロンマークの中に「高」でしたが、新洗濯表示ではアイロンマークの取っ手が水平になり、「・・・」が入っています。


漢字ではなく「・」の数で温度を表し、数が多いほど高温の意味があります。


主な適した素材は、綿・麻です。


中温(底面温度140℃~150℃)

旧洗濯表示では、アイロンマークの中に「中」でしたが、新洗濯表示では「・・」が入っています。


主に適した素材は、ポリエステル・ナイロン・カシミヤ・綿です。


低温(底面温度80℃~110℃)

旧洗濯表示では、アイロンマークの中に「低」でしたが、新洗濯表示では「・」が入っています。


主に適した素材は、ウール・アクリル・アセテートです。


アイロン使用禁止

新旧表示ともに、アイロンマークに×が付いています。


アイロンの使用が適さないため、アイロン禁止です。


波線


旧表示のみで、新表示には無くなっています。


アイロンの下にある波線は、当て布を当てることを表しています。


アイロンをかけたことで、特に濃色のものがテカってしまった経験はありませんか?


それはアイロンを押しあてることで、素材が変質した事が原因です。


当て布をすることで、変質するのをある程度回避することが出来ます。


ワイシャツの場合にはシルクなど一部を除いて、当て布は必要ありません。


新表示では表記がないので、自分の判断が必要です。


ウール・シルク・カシミヤ等獣毛・ポリエステル・レーヨン・黒や紺など濃色の商品は、当て布をあてたほうがベターです。


当て布に使うのは、薄手の綿が良いです。


【アイロンがけ手順】


基本は、順番にあります。


細かいところから広いところにかけます。


おおまかな順序としては、襟→肩→袖→身頃の順番です。



シャツを内向きにして、上にします。


襟の両端から、中央に向かってかけてください。


終わったらひっくり返して、同様に作業します。


開いている手で、生地を引っ張りながら行うと綺麗に出来ます。



肩は立体的なので、アイロン台を使います。


肩部分が露出する様に襟を立てて、アイロン台に着せるように被せます。


右肩と左肩、それぞれ襟の付け根(肩と襟の境界線)に沿ってアイロンを滑らせてください。


アイロンの先の方を使うと良いですね。


袖口


細かくてやりにくい箇所ですが、雑に行うとボタンが割れることもあります。


慎重に丁寧にアイロンをかけましょう。


袖ボタンを外した上で開き、内側から始めます。


襟の時と同様に端から中央へ、空いている手で縫い目の部分を引っ張りながら行います。


完了したら、ひっくり返して表側にアイロンをかけていきます。



袖のボタンが付いている方を上にして置きます。


袖口を空いている手で引っ張りつつ、袖口から肩の方向にアイロンを動かします。


袖口近くのボタンは割らないように注意して、先端部分を使いシワを伸ばします。


脇の部分は縫い目に沿って、脇側から肩側へアイロンを動かします。


身頃


ボタンの付いている右半分から行います。


脇下部分縫い目の上方から下方に向けて、アイロンを動かしてください。


完了したら全体にアイロンをかけていきます。


ボタンの隙間は、ゆっくり丁寧に行ってください。ボタン破損注意です。


次に背中部分です。


右の身頃が完了したら、次はボタン穴のある左身頃です。


右同様に脇から手順を進めてください。


違うのはポケットです。下から上方向・外から内側へ先端を使って、繊細に仕上げてください。


【アイロンがけのワンポイント解説】


シワを作りにくいアイロンの動きは、直線で一方向です。


綿や麻ワイシャツの場合は、スチームよりも霧吹きを使う方が早く仕上がります。

ワイシャツの洗濯でよくあるQ&A

よくある質問をまとめてみます。


ワイシャツのタグが付いていません。アイロンはどうしたら良いですか?


希に一部のサンプル品や輸入物などにタグがなかったり、使い込む中で見えなくなったりする事もありますよね。


そんな場合は、低温の設定から使ってみるようにしてください。


当て布を使って低温設定なら、変質する心配はかなり低減されます。


少しでもおかしいと感じたら中止してください。


不安な場合は、クリーニング店に持ち込んだ方が良いです。


ワイシャツの黄ばみ汚れが落ちません。どうすれば良いですか?


ワイシャツの襟や袖口に、気がつくとある黄ばみ。


黄ばみの原因は汗だけではなく、皮脂が関係しています。


通常の洗濯だけだと皮脂汚れは落ちにくく黄ばみになり、ホコリなどの汚れが溜まることで黒ずみになります。


まずは、ワイシャツを脱いだら時間を置かずに洗濯する習慣にしましょう。


一旦付いた黄ばみや黒ずみは簡単にとれません。


洗濯表示を確認の上で可能なら、洗濯前に漂白剤を入れたお湯でつけ置き洗いをします。


2時間ほど放置する間にお湯が冷めないように、ラップをするのもオススメです。


ワイシャツは、アイロンをかけなくてはいけませんか?


お気持ちは解りますが、シワシワのワイシャツではスーツが台無しです。


アイロン不要で着用できる機能性タイプのワイシャツを選ぶか、クリーニングに出すことをオススメします。

まとめ

だらしなく見えるワイシャツを着用するのは、百害あって一利なしです。


ワイシャツは自宅で「まめ」に洗濯して、いつも気持ちよく着てください。


シワを寄せない洗い方やアイロンのかけ方に注意する事は、気持ちの良い着用だけでなく、ワイシャツのダメージ減にも繋がります。


事前にタグ表示は必ず確認してくださいね。


ワイシャツのクリーニングを、否定しているわけではありません。


時間が無い時や、自分では落とせないシミや汚れに困ったり、フォーマルなドレスシャツや、衣替えのタイミングなどで長期間着用しなかったりする場合には、積極的にクリーニングに出しましょう。

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