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レジメンタルタイとは?特徴や選び方、おすすめコーディネートを紹介

投稿日時:2021.11.25 21:38:43

ネクタイのストライプ柄で、縦ストライプや横ストライプは希です。


殆どが斜めのストライプですよね。それがレジメンタルタイです。


定番のネクタイ柄として、レジメンタルタイは広く定着しています。


レジメンタルタイには、右肩上がりのタイプと右肩下がりの2つが有ることにお気づきですか?


「単なる柄のバリエーションでしょ?」と、お考えになる事は間違ってはいませんが、実はレジメンタルタイには深い歴史があります。


今回は、人気のあるレジメンタルタイについて深掘りしてみます。


選び方やおすすめコーディネートもご紹介しますね。

レジメンタルタイとは?

レジメンタルタイは、「レジメンタルregimental(連帯)」「ストライプ」「タイ」の意味があり、斜めにストライプが走るポピュラーな柄のネクタイです。


連帯というのは、所属する組織との連帯であり象徴ということです。


裁断前の織物の状態で生地柄のストライプが斜めになっているかというと、そうではありません。


織物は、単純な縦方向か横方向のストライプ柄かボーダー柄になっています。


ネクタイはバイアス裁断(斜めに裁断すること)をしているから、結果的にストライプは斜めになるわけです。


敢えて斜めに裁断をするのは、ネクタイに動いて遊べる余地をもたせて装着感をよくする事が主な理由です。

レジメンタルタイの歴史

レジメンタル柄は、英国の軍旗が源流にあります。


英国陸軍が編制を変えたとされる、16世紀まで遡る歴史がありますが、ネクタイに採用されたのはずっと後の19世紀後半になってからです。


海兵隊は紺・赤・黄色のレジメンタルタイで、空軍は紺・白・臙脂のレジメンタルタイが制服になっています。


ネクタイを締める者が、どこに所属するのかが一目で解る事に加えて、ストライプの幅や色の組み合わせは無限に構成が可能であることから、時期を経ずに大学など多くの団体に広く普及します。

フォーマルな場面には向かない?

イギリス人は所属する・所属していた団体の集まりに参加する場合に、自分の関係する団体のレジメンタルタイを装着します。イギリスでは記号化された文化として定着しています。その為に、それ以外の場面でレジメンタルタイを締める事は少なく、フォーマルな席でレジメンタルタイをすることは殆どありません。


レジメンタルタイは、広く学校でも使用されることから「クラブストライプ」「スクールタイ」という呼び方もされます。


19世紀頃のイギリスでは、学校対抗戦(主にボート)が盛んになり、応援も盛んになりました。


チームとしての連帯を高めて、学生が混在する中でも識別出来る手段として、帽子にストライプのリボンを付けたのが起源とされています。


上記の理由でレジメンタルタイは、イギリスではフォーマルな席で使われることが少ないネクタイ柄です。


日本人にとっては、単にネクタイの柄以上の意味は持たないので意識しませんが、イギリス人にとっては柄に意味がある事を覚えておいても良いですね。


レジメンタルタイの本場は英国です。 しかし、記号化されていたレジメンタルタイを、ファッションとして開放したのは別の国だったのです。

特徴:英国式と米国式の違い

普段気にしなければ、斜めのストライプはどれも「レジメンタルタイ」としか思いませんが、実はレジメンタルタイには「右肩上がり」と「右肩下がり」の2タイプが存在しています。


ネクタイを正面から見た時に、カタカナの「ノ」の字の様に右肩上がりにストライプが構成されているレジメンタルタイを「英国式」と呼び、右肩下がりを「米国式」と呼びます。


「米国式」は向きを逆にしていることから「リバース」とも呼ばれます。


右肩下がりの米国式の誕生については諸説ありますが、1920年頃に訪米した英国皇太子ウインザー公が身につけていたレジメンタルタイが、アメリカ人にとっては新鮮で反響を呼んだことに始まるといわれています。


ウインザー公がみにつけたレジメンタルの柄にも何らかの意味があったと思うのですが、アメリカ人にとっては格好いい柄としか捉えられませんでした。ブームに乗って単純に真似をしたメーカーは数多くありましたが、老舗ブルックスブラザーズはプライドがあったのでしょうか、単純に模倣するのではなく、オリジナリティを出すべくストライプの向きを反対にした、右肩下がりのレジメンタルタイの販売を始めます。これが大人気となり、米国式レジメンタルタイとして定着しました。


日本に上陸したアイビーブームでも、当然右肩下がりの「米国式」レジメンタルが溢れました。 現在の日本において、英国式と米国式のレジメンタルタイが混在しているのには、そんな歴史があります。


レジメンタルタイをフォーマルな席に用いる事は、イギリスでは希であると前述しましたが、少なくとも日本ではマナー違反か?と問われれば、決してそんなことはありません。


本家の考え方を大切にして尊重する事を否定はしませんが、日本だけなくグローバルで見ても、たとえばオバマ前大統領はサミットでレジメンタルタイを着用しています。 ちなみに、「英国式」右肩上がりを着用していました。

レジメンタルタイの選び方・ポイント

レジメンタルタイは、ネクタイの基本柄です。


シンプルなレジメンタルタイは、ビジネスシーンで多く見受けられます。


印象としてはどちらかというと、固いイメージになりますよね。 若々しい雰囲気がありながら無難であり、好印象をもたらすため就活でも使われます。


ただ前述したように、日本人にとってはファッション柄の一つでしか無いレジメンタルタイですが、特にイギリス人にとっては、意味を持ってしまう場合があります。


そんなシチュエーション下で、話題作りのネタとして使う強者は別ですが、行く国や会う相手によっては無用な誤解を生まない様、着用しない方が無難です。


ストライプの幅


ネクタイの幅で、印象は大きく変わります。


ストライプの幅は、太くなるほどカジュアル度が高くなるため、ビジネスの場面では太くなりすぎないように注意しましょう。


ストライプの幅が極力狭く色差を抑えた、遠目で見ると無地のツイル柄も、斜めにストライプが走っているので、レジメンタルタイの範疇に入れるかどうかは意見の分かれるところです。「レジメンタルタイは遠目から見ても、帰属が解る」という意味合いは全く無くなりますからね。このタイプなら英国人との商談にも全く問題になりませんし、どんな場面に臨む時でも自信を持って着用する事が出来ます。


特にシルバー基調のものは、フォーマルな場面での着用にも違和感がありません。


ストライプの色数


レジメンタルタイに使われる色数が多いと、コーディネートは難しくなります。


ビジネスシーンにおいて、特にカラフルになり過ぎるのは避けた方が無難です。


ストライプのカラーの一部と、コーディネートの中に共通色を持たせると、統一感が出てまとまった印象になります。


シンプルな色使いのレジメンタルタイは、誠実さや真面目さを彷彿とさせて、どなたにも似合うアイテムです。


Vゾーンのバランス


全体に占める面積は小さくても、Vゾーンのイメージがコーディネートに与える印象は、決して小さくありません。


レジメンタルタイはストライプが斜めに走ることによって、他のアイテムによる縦横の流れと迎合せず、良い意味で違和感をもたらします。


それ故に目に留まりやすく、レジメンタルタイはコーデのポイントになります。

レジメンタルタイの合わせ方

レジメンタルタイを合わせる時の注意点、シチュエーション別に見ていきます。


リクルートスーツの場合


現在、リクルートスーツの人気カラーは黒です。


合わせるシャツは白無地が定番です。


それをベースにして、フィットするレジメンタルタイを考えます。


避けた方が良いのは、派手目のカラーで太いストライプのタイプです。


カジュアル色が強く出てしまっては、就活用として不向きですね。 黒や白も避けた方が無難です。


難しいのはスーツとシャツが地味なので、ネクタイまで地味にすると全体に「ぼやけた」感じに陥る事があります。若々しさとやる気は表現したいですから、さじ加減が大切です。


本家レジメンタルタイにそんな意図は全くないと思いますが、日本では右肩上がりの方が縁起良いイメージがあるので、選ぶなら「英国式」がベターです。


官公庁や金融機関など固いイメージの面接なら、グレーベースに白系等のストライプが入ったレジメンタルタイのコーデはオススメです。 落ち着いた印象があってもアクセントとしてはしっかり機能します。


就活定番ネクタイはブルー系です。 同じブルー系でも、季節によって濃度を変えると良いですね。 品の良いお洒落になりますし、気分も変わります。


夏場には、清涼感・清潔感のある明るめなブルー系レジメンタルタイをコーデします。


赤のレジメンタルもオススメです。 遠くからでも目立つ色ですし、力強さも感じさせるカラーで、失礼にもなりません。 集団面接の中や、ここ一番!の勝負所で使うのもオススメですよ。


就活時のネクタイの結び方は、シンプルなプレーンノットが最適です。


ビジネススーツの場合


レジメンタルタイに、要素を詰め込みすぎていないのがポイントです。


細めのタイプで色数は少なくして、ビビットなカラーは避けます。


レジメンタルタイで、品良いコーデに仕上がりますよ。


結婚式にも合わせられる?


日本で結婚式においては、ネクタイは白のイメージが強いですよね。


ただ、それは日本固有のドメスティックな風習であり、フォーマルのネクタイカラーはシルバーの国が多いのも確かです。


そこで、白ベースにシルバーのレジメンタルタイをコーデしては如何でしょうか?


逆に、シルバーベースに白ストライプのレジメンタルタイコーデもお洒落です。


カラーの効いたレジメンタルタイでのコーデを、一概に無しとは言いませんが、シルバーを含めたモノトーン系のレジメンタルタイの方が、シンプルに格好良く決まりますよ。

レジメンタルタイのおすすめコーディネート

ビジネスシーンには、欠かせないレジメンタルタイ。


具体的に固いものからお洒落トレンドまで、コーディネートを見ていきましょう。


定番 固めのコーディネート

紺系スーツを基本にして、白シャツに合わせるコーデとしては、紺系か赤系ベースに白ストライプのレジメンタルタイは如何でしょうか?


シンプルで品があり、誰に会って失礼がありません。シャツに合わせたポケットチーフもお洒落です。


お洒落ビジネスコーディネート1

ジャケスラに白いジレを組み合わせた、ビジネスお洒落コーデです。


ブルー系のシャツに合わせた、ブルー系のストライプをレジメンタルタイに取り入れて、ポケットチーフコーデまで抜かりがありません。


レジメンタルタイに使われているカラーと、身につけている何かと合わせる事で統一感が出ますね。


お洒落ビジネスコーディネート2

ネイビー系のスリーピースに、清潔感のある白ワイシャツ、スーツと同系カラーの紺系ストライプが入るレジメンタルタイを使ったコーデです。


ネクタイを持ち上げ気味にして品良く立体感を作っています。


お洒落ビジネスコーディネート3

カーキグリーン系と茶系の相性は抜群です。


レジメンタルタイのカラーは色目を茶色に限定することで、スッキリとしたコーデにしています、チーフも同系色の茶を入れてお洒落度が高まっています。

レジメンタルタイでよくあるQ&A

よくある質問をまとめてみました。


ストライプのスーツやシャツに、レジメンタルタイを組み合わせるのはありですか?


大いにありです。


注意点としては、ネクタイのストライプ幅が、他のストライプと同一化しないように、メリハリを付くコーディネートをしてください。


とてもお洒落に決まりますよ。


結婚式に、レジメンタルタイは止めた方が良いですか?


色味の多いレジメンタルタイをオススメはしません。


レジメンタルタイ自体がフォーマルにふさわしくないという意見もありますので、フォーマルな席でのレジメンタルタイは、シルバー系かモノトーン系のシンプルなタイプをオススメします。


レジメンタルタイで斜めの方向が違うタイプがありますが、何か意味がありますか?


ネクタイを正面から見て、右肩上がりカタカナで「ノ」の字タイプは英国式で、反対に右肩下がりが米国式になります。


ブリティッシュスタイルには英国式で、アメリカントラッドスタイルには米国式がジャストフィットします。


注意が必要なのは英国式で、色の組み合わせによっては特定の団体や学校の関係者・出身者のアイコンとして定着している為、相手によっては誤解を生む可能性があります。


「英国製のネクタイなら、特定の団体柄は避けるから安心」という意見もありますが、敢えてお土産的な商品もありますから、注意が必要です。

まとめ

レジメンタルタイは、あまりに広く定着してる上に、学校の制服にも使われたりリクルートスーツに多く用いられたりする為に、敬遠されている方もいらっしゃる様です。


しかし、レジメンタルタイはコーデ次第でお洒落に着こなしができます。 歴史がある伝統的な柄、コーディネートに取り入れないのは勿体ないです。


Vゾーンの格上げに、積極的に使っていきたいアイテムの一つです。

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