STYLING GUIDE

間違っていると恥ずかしい!ネクタイピンをつける位置

投稿日時:2021.11.22 21:40:25

スーツをよりオシャレに着こなしたいと考える方のなかには、ネクタイピンを検討している方もいらっしゃることでしょう。


ネクタイにつけるだけでオシャレな印象を与えられるネクタイピンですが、初めてネクタイピンをつけるときに気になるのが「ネクタイピンをつける位置」ではないでしょうか。


ネクタイピンをつける位置によっても印象が変わりますので、正しいネクタイピンの位置を知っておくことは非常に重要です。


今回はネクタイピンをつける位置や、シーン別のネクタイピンの選び方などをご紹介します。

ネクタイピンをつけるメリット

ネクタイの劣化を防止できる


ネクタイピンをするとネクタイが固定されてぶらぶらと動かなくなるため、ネクタイの劣化を防止することができます。


ネクタイピンをしていないと、ネクタイが動いて書類などと擦れてしまう恐れがあります。意外にもネクタイは日常生活のなかでダメージを受けやすいため劣化していくのですが、ネクタイピンでネクタイを固定していれば、ダメージを軽減できます。


ネクタイが汚れるのを防ぐことができる


ネクタイを着用したまま食事をしたり、手洗いをしたりするとネクタイが汚れてしまうことがありますが、ネクタイピンをつけていると、ネクタイが固定されるため汚れがつきにくくなります。


汚れがつくとネクタイの生地が劣化してしまうので、ネクタイを汚しやすい方はネクタイピンで汚れを防止すると良いでしょう。


オシャレを楽しむことができる


ネクタイピンをつけると、ワンポイントのオシャレを楽しむことができます。


ネクタイピンには様々な色、素材、デザインがあるため、よりスーツスタイルをオシャレにすることが可能なのです。ネクタイピンは入学式や結婚式などの華やかなシーンにはもちろん、ビジネスシーンやプライベートでも活用できる、非常に便利なアイテムです。

ネクタイピンの正しい位置は?

ジャケットありの場合


ネクタイピンの位置は厳格に決まっていませんが、ジャケットの第一ボタンより少し上につけるのが一般的です。


ジャケットを着用した際にネクタイピンが見えないとオシャレを楽しめませんので、さりげなくネクタイピンが見えるくらいの位置につけるのがポイントとなります。


ジャケットなしの場合


ジャケットを脱ぐとネクタイがなびきやすくなりますので、しっかりと固定するためにネクタイの下方にネクタイピンをつけるようにします。


ワイシャツの第4ボタンと第5ボタンの間にネクタイピンをつけるのが目安です。

ネクタイピンの種類

タイクリップ(ワニ口式)


タイクリップは、ネクタイピンのなかで最も一般的なタイプ。ワニの口のような形状をしていることから、「ワニ口式」とも呼ばれます。


バネの力を加え、ネクタイの小剣・大剣とワイシャツを挟むようにして使用します。タイクリップは分厚い生地でもしっかりと固定できるためネクタイから落ちづらく、非常に扱いやすいメリットがあります。


タイバー(クリップ式)


「クリップ式」と呼ばれることから分かるように、タイバーはクリップのような形状のネクタイピン。ネクタイの小剣・大剣をクリップのように挟んで固定するタイプなので、ニットやウールなどの分厚い生地とは相性が良くありません。


タイバーは非常にシンプルなデザインのものが多く、ネクタイにつけるとスマートな印象を与えてくれます。


タイタック式


タイタック式は、ピンを使ったタイプのネクタイピンです。ピンバッジのようにネクタイに針を通し、裏に留め具をつけて固定します。


いつも同じ部分にタイタック式のネクタイピンをつけると、穴が大きく広がっていくため注意が必要です。


デザインについてはオシャレなものが多く、ネクタイを固定するというよりは装飾的な意味合いが強くなっています。


その他


上記以外にも、長めの針でネクタイを固定するタイプの「スティックピン」や、チェーン部分をネクタイに回してシャツのボタンに引っ掛けてネクタイを固定するタイプの「タイチェーン」などがあります。


いずれも装飾性が高く、結婚式やパーティーなど華やかなシーンとよくマッチします。

シーン別ネクタイピンの選び方

ビジネスシーン

ビジネスシーンには主張が控えめなネクタイピンを選ぶのが基本です。


タイクリップはシンプルなデザインのものが多いため、ビジネスシーンにはうってつけ。反対に、タイタック式やスティックピン、タイチェーンなどは装飾性が高いためビジネスシーンでは避けるようにしてください。


結婚式やパーティーなど華やかなシーン

結婚式やパーティーなどでは、華やかでアクセサリーとしての要素が強いネクタイピンを選ぶのがオススメです。


装飾性の高いタイタック式ネクタイピンをつければ、いつもとは一味違うオシャレなスーツスタイルを楽しむことができます。

葬儀でネクタイピンをつけるのはNG

葬儀でネクタイピンをつけるのは、基本的にNGとなっています。


葬儀の場では、光沢があったりアクセサリーのように華美にみえたりするものを身に着けないのがマナーです。華やかな印象を与えるものは遺族の方に失礼なので、ネクタイピンは外して参列しましょう。


「ネクタイピンはネクタイを固定する役割があるから、葬儀でつけても問題ないのでは?」と思う方がいらっしゃるかもしれません。しかし、葬儀の場では体を動かすことはないため、ネクタイピンをする必要はないのです。

ネクタイピンのよくある質問

就活時はネクタイピンを付けてもいい?


結論から言うと、就活時にネクタイピンは必要ありません。第一印象が重要な就活ですが、ネクタイピンは実用性とファッション性を兼ね備えるものですので、つけなくても問題はないのです。


とはいえ、ネクタイピンをつけていることが選考に響くというわけでもありません。身だしなみが気になる方は、就活の場に相応しい、シンプルなデザインのタイクリップをつけるようにしましょう。


スリーピースの場合もネクタイピンを付ける?


スリーピーススーツの場合はネクタイがベストで押さえられているため、ネクタイピンをつける必要はありません。


ただし、暑くてベストを脱ぐ機会もありますので、そういった場合を想定してネクタイピンをつけていても良いでしょう。ネクタイピンをつける位置は、ジャケットを着ていない時と同様に、ワイシャツの第4ボタンと第5ボタンの間につけるようにしてください。

まとめ

ビジネスシーンでは、ネクタイピンをさりげなく主張することが大切です。


ネクタイピンには様々な種類がありますが、ビジネスシーンではタイクリップなどのシンプルなデザインのものを選ぶようにしましょう。


また、ネクタイピンをつける位置が上になると主張が強くなりますので、今回ご紹介した位置でつけるようにしてください。


TPOに合ったネクタイピンを選び、ワンランク上の上品なお洒落を楽しみましょう。