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スーツにおける裏地の重要性とは?おしゃれなスーツ×裏地の組み合わせ4選もご紹介


スーツ選びに、着心地やこだわりをプラスするのであれば、「裏地」が重要です。スーツの裏地は、着心地の向上だけでなく、様々な種類の色柄があり、おしゃれを楽しむこともできます。今回は、スーツにおける裏地の役割や特徴、仕事やオフィスカジュアルなどシーン別のおすすめのスーツと裏地の色の組み合わせについてご紹介します。

スーツにおける裏地の役割とは


スーツにおける裏地の役割は大きく分けると2つの役割があります。



・着心地の向上
・ファッション性の向上




1つずつご紹介します。


・着心地の向上



・滑りをよくし、着脱を楽にする
・ムレ防止
・表地のシルエットや風合いを保つ
・静電気の防止




スーツは長時間着る可能性があるものなので、着心地はかなり重要なポイントだといえます。裏地による着心地の向上には、様々な観点があります。


 


まず滑りをよくし、着脱を楽にするという点です。特にジャケットなどは着脱が頻繁なアイテムなので、いかにストレスなくスムーズに着られるかが重要となってきます。


また、スーツの内側はどうしても湿気がこもりやすくなってしまいますが、吸湿性・放湿性に優れた裏地を付けることで、ムレを防止し快適な着心地を実現します。


さらに、表地との滑りを良くしてシルエットを保ったり、風合いを守ったり、素材によっては、冬に気になる静電気を防止したりする役割もあります。 

・ファッション性の向上
裏地といっても、外に見える機会は多々あります。オーダースーツであれば、自分の好きな柄や、色の裏地を付けることでファッションとして裏地を楽しむことができます。また、裏地に、ブランド特有のロゴやエンブレムを取り入れたアイテムであれば、こだわりを表現することもできます。

スーツにおける裏地のつけ方

スーツは年中着るアイテムだと言えます。裏地の付け方も季節や用途に合わせたものが存在しています。ここでは、裏地の付け方について下の2種類の特徴についてみていきましょう。


 


 

・背抜き


背抜きとは、スーツジャケットの背部分の裏地を、すべてカットして(肩周辺を残して)仕立てた仕様を指します。背抜きのメリットは、裏地の面積が少ない分、背中の通気性が良く涼しさを感じることができる点です。また、背抜き部分は光の加減で布地が透けるため、暑い日でも透け感を演出することができます。ただし、デメリットとして裏地の境目の段差が出る可能性もあります。


・総裏


総裏とは、スーツジャケットの上から下にかけて裏地が全て付いた仕様を指します。


総裏のメリットは、裏地があることでスーツのシルエットをきれいに見せたり、保温性・保湿性を高めたりと寒い日も暖かく快適に過ごせることです。また、総裏のスーツは年中着られることも。特にヨーロッパなど海外では季節関係なく、年間を通して総裏のスーツが着られる傾向にあります。

スーツで使われる裏地素材の特徴


スーツの裏地素材で、主に使われるのは以下の二つです。



・キュプラ(ベンベルグ)
・ポリエステル



・キュプラ(ベンベルグ)

キュプラとは、コットンの種の、周りの産毛(コットンリンター)を原料にして作られた再生繊維です。滑りがよく、吸放湿性に優れ、静電気が起こりにくいのが特徴。さらに、発色性にも優れ、自然に近くて鮮やかな色が出ます。また、スーツの表地にはウールがよく使われますが、素材的にウールとキュプラの相性がよいので、表地とよくマッチする裏地素材といえます。


・ポリエステル
石油を原料とした合成繊維。しわになりにくく摩擦に強く丈夫で軽いのがメリットです。また価格が安価なのも特徴で、既製品によく使われています。ただし、デメリットとして、吸湿性が低い点、むれやすく静電気が起こりやすい点があげられます。

スーツで使われる裏地の織り方と特徴

裏布に限らず織物は平織り、綾織り、朱子織りの三原組織でできています。
それぞれの特徴についてみていきましょう。


・平織り(タフタ)の特徴
たて糸とよこ糸を1本ずつ交互に交差させる織り方。丈夫で摩擦に強いのが大きなメリット。また、平面的でプリントや加工などもしやすいのが特徴です。羽二重やジョーゼットが代表的な平織の織物です。


・綾織り(ツイル)の特徴
たて糸、もしくはよこ糸を交互ではなく、たて糸がよこ糸をまたぎ、ずらして織る織り方です。斜線が美しく肉厚感があり、かつ滑りがよいので、コート、スーツ、ジャケットに多く使用されます。メリットはソフトな風合いでシワになりにくいところです。ただし、摩擦に弱いというデメリットがあります。


・朱子織(サテン)の特徴
たて糸、よこ糸を5本以上組み合わせて作られます。表面がほぼ、たて糸になるのが特徴で、光沢があり滑らかな仕上がりになります。ボリューム感があるので、厚手スーツ、コート用途が多いですが、近年透け防止用途の使用も高まっています。ただし、綾織同様、摩擦に弱いというデメリットがあります。


              

ベンベルグの特徴


・ベンベルグ®とは

ベンベルグとは、コットンリンターから生まれた再生セルロース繊維「キュプラ」のブランドです。ベンベルグは旭化成が持つ商標名であり、旭化成は世界で唯一キュプラを製造している企業です。そのため、「ベンベルグ=キュプラ」という認識を持つ方もいるのではないでしょうか。


ベンベルグは、滑りが良いことが最大の特徴で、快適な着心地を実現します。また、吸湿性・放湿性にも優れているため、ムレ感やべたつきのストレスなく着ることが可能です。ジャケットから、パンツ、ワンピースまで幅広いアイテムで活用できる素材でもあります。


季節関係なく、人間の体から出ている水分は、一日におよそコップ4杯分といわれており、汗をかいていなくても、皮膚や呼吸からも水が排出されています。そのため、冬でも夏でも、滑りの良さと吸放湿性に優れているベンベルグの裏地がおすすめです。ベンベルグは、糸の太さや織り方を変えながら、厚手や薄手の生地を作ることができます。シーズンに合わせてその都度、最適なベンベルグ(キュプラ)の裏地を選ぶと良いでしょう。


・スーツにおけるベンベルグの特徴やメリット
ベンベルグは、滑らかな肌触りで滑りが良いため、スーツの着脱もスムーズに行うことができます。また、吸放湿性にも優れているため、スーツもオールシーズン快適にお使いいただけます。特に暑い夏は肌表面の熱を逃がして、ひんやりとした着心地を体感できるでしょう。着心地はもちろん、光沢感もあるので上品な見た目も演出できます。



>>「ベンベルグ」の記事へ<<


スーツと裏地の組み合わせ例

スーツの裏地の役割や、素材についてお伝えしましたが、実際にスーツを作る際は、どんな裏地と組み合わせれば良いのか悩む方も多いのではないでしょうか。スーツと裏地の組み合わせは、シーンに合わせて選び方も変わります。ここでは、仕事からブライダルまで、シチュエーション別のおすすめのスーツと裏地の組み合わせをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。


・仕事用

 


場所を選ばずに着られるネイビースーツに、同系色のブルーの裏地をチョイスしてフレッシュな印象に。定番カラーの紺も、裏地にドット柄を取り入れることで、さりげなくおしゃれを楽しめます。また、ストライプ×ドットの柄物の組み合わせも、同系色でまとめることでシンプルに統一できます。


 

・オフィスカジュアル


無地のグレースーツに、柔らかい色のベージュの裏地をチョイスして抜け感を演出。無地のスーツには、ストライプやチェック、ドットなど柄物の裏地を取り入れることで、カジュアルな印象に見せてくれます。


・商談や会食


商談で相手の信頼を勝ち取り成功させるためには、見た目の印象も重要です。スーツは落ち着いたチャコールグレーに、発色のきれいなボルドーの裏地を合わせて、スタイリッシュでパワフルな印象に。また、裏地の鮮やかな光沢でクラシカルに、こなれた雰囲気も演出できます。


・ブライダル


結婚式の男性ゲストのスーツは、フォーマルな黒のスーツ以外にも、派手すぎないグレーやネイビーなどの落ち着いた色が人気です。流行のネイビースーツに、光沢のあるブルーの裏地をチョイス。鮮やかな発色のブルーは、照明の下でも映えます。結婚式のスーツは、フォーマル感をだしつつも、裏地でおしゃれを楽しむのもおすすめです。


 

スーツの裏地の交換・修理について

スーツは長く愛用するもの。気づかないうちに、裏地が傷んでしまう場合もあります。ここでは、裏地が傷む原因や、その場合の裏地の交換や修理についても解説します。


 


・スーツの裏地が傷む原因
一般的にスーツの裏地は、耐久性があるため簡単に傷むことはありません。しかし、皮脂や汗などが浸透し、そのまま放置しておくと変色したりしみになったりと裏地が傷んでしまう場合もあります。また、普段、あまり気にかけないことが多いと思いますが、ベルトや時計などの摩擦によって裏地が擦れ切れてしまうケースも。この場合、摩耗したところからほつれや、穴が広がり裏地が傷む原因になってしまうため注意が必要です。


 



>>裏地の劣化の仕組みとは<<



 


・裏地の変え時や交換方法
少しでもほつれたり穴が開いたりしたら、早めに修理をすることで、裏地をきれいに保つことができます。洋服のお直し専門店などで、裏地の付け替えや、部分的につぎはぎをして直すことが可能です。DIFFERENCEでは全体交換は行っていませんが、部分的につぎはぎでのお直しを行っています。


 

スーツの裏地は、オールシーズン快適な着心地を体感できる「ベンベルグ®」がおすすめ

スーツは他の洋服とは異なり、裏地が重要です。特に仕事では、蒸し暑い夏でも一日中スーツを着ていなければならないシーンもあるでしょう。そんな時は、シーズン問わず着用できる高い吸放湿性を持つ裏地がおすすめです。ベンベルグ(キュプラ)であれば、さらりとした肌触りと優れた吸放湿性で、蒸れ感のストレスなく、どんなシーンも快適にスーツを着ることができます。


 


DIFFERENCEでは、旭化成の独自技術を用いて作られた高品質なベンベルグを使用しています。スーツは着る環境によって、選び方も異なります。実際に着用してみて、裏地の良さを自分の肌で体感してみてはいかがでしょうか。


 

【取材ご協力】旭化成「ベンベルグ 裏地ミュージアム+」


今回取材をさせていただいたのは、旭化成が運営するベンベルグ裏地ミュージアム+です。「ベンベルグ」裏地の歴史を振り返りつつ、裏地の未来を考える場として2014年10月の開設以来4,700名を超えるお客様がご来場されています。


「ベンベルグ 裏地ミュージアム」は、ご来場をきっかけにお客様との関係をより深め、新商品の開発ニーズや各種ご要望をお聴きし、コミュニケーションを深める場とすることを目指されています。


(※見学はアパレル・小売・流通などの業界関係者に限定して公開している施設です。)

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